私は仕事で東京に一泊二日。
重ねて自営の仕事も東京のお客と打合せしていた。
夜も遅く、翌朝の仕事もかなり早起きしないといけなかった為、共演したことのある気心しれたお客をホテルに呼んだ。
打合せも早々に終わり眠くもなってきたところで、お客がシャワーを浴びたいと言ってきた。
湯冷めしますよ、とか、私明日早いんで、と説得している中、愛犬からの着信が常になっていた。
なんとか返し電話をとり事情を説明すると、
そいつ殺していい?
とヤンデレを発揮。
私が無用心だったんだよ、ごめんねと謝り、いつもの他愛ない就寝前トークに。
次の日大仕事を終え、これまた大荷物で地元に帰還。
軽く打ち上げをし、弱いくせに飲んだお酒のせいで少しヘロヘロしていた。
電車だけど、迎えに行こうか?
会ってくれることが嬉しかった。
打ち上げの時に東京の社員の女性に言われたんだ。
スキって言ってもらってても、毎日会いたいもしくは週2回は会ってくれるくらいじゃないと男は本気じゃないよ。
どんなに忙しくてもその時間くらいいくらでも取れる!
ごもっともだ。
私が犬と会ってたのは最初は月一回程度。
この話をしていた時が二週間に一回程度。
会いたいって思ってもらえるように接しよう、そう思った。
何時に何処に着くかを伝え落ち合うと、私を見るなり誰ですか的な顔w
無理もない。
いつもアッシュ系金髪で私服の私が、黒彩で黒髪・スーツだからキョトンとしている。
キャリーバッグを持ってくれたり、労ってくれて嬉しいんだけど、私はキャリーバッグにヤキモチを妬いていた。
手が繋げない(笑)
それを察した犬は反対の手でキャリーを引いて手を繋いだ。
カラオケでオールしようということになり、東京帰りの疲れた身体、しかも生理ピーク中の身体に鞭打って、その上歌うという完全ドエム体制で挑んだ。
失恋系、片思い系の歌を歌うと必ず犬はしょんぼりした。
誰かを想った歌詞の歌を歌うのも完全に元カノへの気持ち100%で、私は少し寂しくなった。
本当に好きだったんならしょうがない。
そんなすぐに忘れられないのもわかる。
でも、少し気づいて欲しかった。
そんな傷だらけのキミを見て、傷ついている私の心に。
