伊豆の家は、既に13年も住んでいない。
私が横浜に出てきた時は、
スーツケース1つで出てきたものだ。
だから、全てが時が止まった状態でそこにあった。
まずは、着物ぐらいは持ってこようと、
すべてのタンスを開けてみたら、
なんと、着物の枚数の多いこと。
母に作ってもらったものもあったが、
自分が仕立ててもらったものや、
ネットで仕立て上がりのものを買ったものや、
人から貰ったものなど、
本当に、売るほどあったのだ。
洋服は捨てられても、
着物はやっぱり捨てられない。
それは3月末の引っ越しでも、
痛感したことではあった。
着物は重い。
ビニールのゴミ袋に、たとう紙ごと入れて、
2つ程、車に入れた。
まだたくさんあるが、車に詰め込んでも、
新しい家はワンルームアパートなので、
置くところを考えなければ運べない。
洋服は手当たり次第、ゴミ袋に入れて、
4つほどになった。
横浜で捨てる。
伊豆市のゴミの管理は厳しくて、
ゴミ袋はお金を払って買ったもの以外使えない。
しかも、私がいた頃は名前を書いて出さなければ持っていってくれない。
今はどうなんだろうなぁ。
個人情報が叫ばれているのに、
ごみの個人情報は無いのかと思う。
先月、私がメルカリで買ったようなものが、
タンスの中に眠っていた。
同じようなものを買ってしまったのだね。
そして、最近、
帯結ばない帯結びを知ったので、
全通柄の帯を欲しいと思っていた。
それらも、タンスの中に眠っていた。