こんにちは
茨城はひたちなか市で
和(なごみ)習字教室を運営してます
萬代説子です
ご訪問こころより感謝です
みな様のいいねを励みに
お教室から日々の気づきを綴っています
あなたの心の琴線にひびけばいいなあ
『不射の射』って聞いたことありますか?
作家の中島敦が「名人伝」の中で
至高の境地として描いた
弓を使わずに鳥を落とすという名人芸
なんじゃそりゃ!!
とは思うものの
武道を志す者ならきっと憧れずにはいられない境地なんです
その証拠に
この言葉は、先日NHKのドキュメンタリー
「茨城スペシャル」のタイトルでしたが、
ナレーションをしていた
歌手で俳優の吉川晃司氏も
「弓術を嗜むのでこのタイトルにガツンとやられた」
と話していました
そしてこれまた武術の奥義って
けっこうビジネスに通づるものが多いんですよ
この番組は
茨城の大洗町で酒造りをする杜氏さん、
石川達也さんの酒造りの奥義を取材したものでした
「文化庁長官表彰」を受けたんですって!
「狙わない酒造り」というのが
かっこよかったあ!
銘酒を造る時とき
事前に「ああしよう、こうしよう」とか
酒質の設計をせずに
米の発酵を自然環境にゆだねる
江戸時代から連綿と続いてきた
伝統の造法を追求するだけ
「温故知新」を大事に
伝統とは古くさいものではなく
ずっと受け継がれてきた人の知恵と技術
本物だからこそ続いてきたのだもんね
そして、
そういえば伝統芸を継承する人は
みんな口をそろえて言うんですよ
「伝統とは過去から現在、未来へ続くもの」
「だからこそ、常に変わらないものの中に
新しいものが入っていくのだ」と
私が憧れて止まないのは
そこに
受け継いでいく者の
本物の矜持=ゆるがぬプライドを見るからです
自分の仕事に
確固たる自信があって
守るものへの自負があって
その良さで
誰かを(クライアントや他人を)喜ばすことが
究極の目的で
ねえ? かっこいいでしょう?
そんな自負をもってお仕事ができたら
幸せだと思うんです
そして
石川さんの言うように
本当に何かを生み出したいと思えば
そこにはわざとらしい意図を
超えたものが無ければ
人の心を打たない
私は究極のプロではないので
そこまでの境地に達するのは無理だけど
無心に頑張ることはできるし
伝統の線の片隅に乗っかるものとして
日本人として次代に伝えていく自分の仕事に
自信をもっていたい
そんな気持ちを新たにした
いい番組でした
皆さんはご自分の仕事に自信を持ってますか?
明日も笑顔の1日を