あの日の朝


いつものように私が出勤の時、必ず寝ている息子に

「じゃね、行ってくるね!今日は仕事でしょ?」と声をかけた。

「うん。」

それが最後の会話。

二日間連休だったのです。

その二日で息子は覚悟を決めていたのかと。


遺書もなく、LINEも全て消されていた。


あるのはノートに暗証番号や会社の上司の電話番号だけ。

一体、何があったのだろう。


悲しい。


部屋に入ると息子の匂いがまだする。

また今日も匂いのする息子のTシャツきて夜を迎える。

いつかこの匂い薄れていってしまうのかなぁ。



まだ私、生きようとして味があまりしないご飯食べてる。

直ぐに会いに行きたいけと、高齢の母を送る義務があるの。


私の最後は貴方に感謝の言葉を言って見守られながら旅立ちたかった。

これから、どうすればいいのだろう。