〜不倫夫との日々〜

〜不倫夫との日々〜

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赤ちゃんは絶対に幸せにしてあげなければならなかった。
私はその頃、夫から自尊心をぺちゃんこにされる様な扱いを受けていた為、自分の価値を低く見積もっていた。
でも、私のお腹に宿った赤ちゃんは、世の中にたった1人きりの、神様からの授かりものだった。私や夫の遺伝子を受け継ぐけれども、様々な幸せの道を歩む可能性を持つ、真っ白で完全な尊い命だった。
それは、悪や汚ならしいこの世の事象から懸け離れて美しい、神聖な宝石みたいに思えた。
私は次第に、この子が幸せになるなら何でもしたいと思う様になった。どんな苦労をしても構わない。
泥の中を這いずりまわる様な毎日、絶望感と共にいた。
でも、自分の中に灯った唯一の光が、打ちひしがれた私の心を少しだけ蘇らせてくれる事になる。
私は、結婚後惰性の様に感じていた死にたいという感情を、捨て去ろうと思った。
お腹に宿った尊い命に対して失礼だからだった。