ユメは一週間、ステロイドを飲み続けました。

その1週間の中日に先生から電話があり
検査をしていた項目はマイナスだったとの事。

あれあれ??
想像していた病気がプラスであれば
ステロイドが効くんじゃなかったっけ??
じゃあどこの何に効いたんだろうと頭の中はグルグル。
ちょうどその頃、ユメは眼に力が戻り、呼吸も落ち着いてきていました。


1週間が過ぎ、再度血液検査をしたユメ。
胆泥があるユメがステロイドを飲めば
肝臓の値が悪くなる可能性は覚悟していました。
(先生からも説明を受けていました)

検査の結果、
炎症を示す値は低くなっており
なぜか肝臓の値もより良くなっていたのです。

先生と相談して…
肝臓が炎症していて(慢性肝炎みたいな…)
それがステロイドによって抑えられて
肝臓を悪くする作用以上に値が良くなったのかも…
という仮説を立てました。

だとしたら
非ステロイドの抗炎症剤に変えても良くなるよね…
という事でさらに1週間、非ステロイドの薬を飲むことになりました。

これで正常に戻ったら万歳三唱🙌
とはいきませんが原因が分からなくてモヤモヤしていた気持ちはスッキリします。


万歳三唱とはいかない理由は
ペットをお飼いの方ならお分かりですよね。

老衰というのは肝臓が悪くなって腎臓が悪くなって心臓が弱っていくことですからね。
「肝心要」と言う言葉がありますが
私は「肝腎要」だと思っています。

肝臓が悪いと身体はだるくなりますものね。
ユメがまるで昏睡のように寝ている…という比喩はあながち間違っていなかったのかもしれません。

一般的には身体がだるくて睡眠時間が増えたのを
「歳をとったのねぇ」
と思うのです。
それは自然の流れで当たり前の事なのです。
(私もそう思っていました)

そうだとしたらこの状況に気がついてしまったのは良いのか悪いのか…
もしかするとお薬で延命を始めてしまったのではないか…と思わなくもありません。

心臓の音はまだ正常ですが
超音波では左右ともに逆流が見つかっています。
お薬を飲ませた事で苦しい時期が長くなるのではないかと思ったりしてどこかに後悔もあったりするのです。

でも気がついちゃったのですもの…
どこかの痛みに耐えているんじゃないかとか、
そんな風に思ってしまったのですもの…

まさか肝臓だなんて…
(まだ決まったわけではありませんが…)

健やかに最期を迎えられたら…というか
苦しまない最期であってほしいと願っている私は
なんとも複雑な心境で過ごしています。


そんなことを言いながらも
お薬が効いていて元気なうちにと
一緒にお風呂に入ったのですが
(皮膚にアレルギー症状が出るユメは皮膚を生活に保つ事が大切なのです)
嫌いだったお風呂もこの歳になって
「温かくて気持ちがいい」と思えるようになったみたいです。

もっと早く気が付いていればねぇ…


気がつかなければ良かったことと
気がつけば良かった事が交錯しているのが
現在ユメの周りを取り巻いている状況なのでした。