筆ペンで自由に描く書 【わくわく書】を主宰しています
山本英津子です。
例年通りといえば例年通りの桜の開花でしたが、
ここ数年の間では、ちょっと遅かったかな～
なんといっても 3年前
ここのアトリエオープンの時には
3月末なのに、すでに桜開花してましたから・・・
その時から、この季節になると
『桜」のお話を描かせていただいていますが
桜の花だけお花見をする習慣があります。
今まではそれを特に意識することもなく
過去の私は、
職場の歓迎会や
時に、お友達とお花見といえば
ブルーシートをひいて、
お酒を飲んだりおいしいものを食べることが
当たり前でした。
でもよく考えてみると
他の花ではあたりまえではないですよね？
『さくらの花だけ」特別？
そう、桜の花は、
『さ」の神様が山から幸を届けにやってきてくれる
その降りてきたお知らせが
「桜の花」なんですって！
更に「さ」の神様は 今年の秋の収穫をもたらすように
今の言葉でいうと 『予祝』する意味で
仲間と集まり、神様にお供えをし
それをおすそ分けしていただき幸をいただきます。
そして秋には「秋祭り」がありますよね？
秋になったら、神様が山へ戻られるので
秋に収穫を祝いお見送りをする儀式だそうです。
お花見は春の訪れを寿ぐ日本古来の風習だったのです。
ここまでは、今まで何度か描いたこともありますから
みなさんの記憶にあるかもしれませんが、
今日は、桜の散ることについて
お話したいと思います。
桜といえば、かなり短い期間で散ってしまいます。
だから幸を早く取りに・・という話もありますが
でも桜吹雪というのも情緒がありますし
桜の花びらが風にただよう様子も 日本人は好きですよね？
ここで 古事記に登場する
ひめ神様のことをお伝えします。
桜が美しく咲くことを象徴する姫神様
一瞬の華やかさでもありますが、
「このはなさくやひめ」
そして桜が美しく散ることを象徴する
姫神様がいらっしゃったようで
『このはなちるひめ』さま
今回初めて知りましたが
桜の花は、女性を表し
二人の姫神様は、女性が本来持っているふたつの働きを
表しているそうですが
このはなちるひめ様の「ち」の言葉の音から紐解くと
わかります。
『ち」の音は、 力のち 血液のち お乳のち の働きがありますが、
どれ一つとっても生きていくために見えないけど大事なものですよね
そういう意味では、桜の散りぎわでさえも 私たちに大切な
「ちから」を与えてくださっている意味になり
桜の花からは 幸せとちからをいただいていることになります。
春は、何か新しいことにチャレンジしたり、
スタートする季節です。
その際に桜の花から、幸を力をいただいて
今年一年が有意義な年になりますように(^_-)-☆
そんな桜の話でした
名前のことだま
歳時記【桜の花】より
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