スウェーデンのメタルバンド。
メタルの世界では「聖飢魔II」でお馴染みの
通り、明確なコンセプトを打ち出す
バンドが多いんだけど、
サバトンのテーマは終始一貫「戦争」!!
と言っても、決して好戦的でも
ミリタリーオタクでもない。
なんと立派な「歴史オタ」なのである。
ボーカル、作詞、作曲のヨアキムさん始め
メンバーは歴史好きで、
過去の戦争から歴史を学ぼうとする姿勢は
極めて真面目である。
CDのヒストリーエディションには
解説ナレーションが入り
リーフレットの日本語訳には時代背景など
様々な説明も載っている。
公式のヒストリーチャンネルも持っている。
フロントマンのヨアキム兄貴は
モヒカンサングラスに防弾チョッキという
屈強な出で立ちがトレードマーク、
さらに刺青を施したぶっとい腕を
そんなの関係ねぇ!と言わんばかりに
力の限り振り下ろしつつ歌うスタイルが
もーたまらんカッコ良さ!!
サバトンのステージには戦車が登場。
ドラムセットと一体化している名物である。
今回のわたくしの教材は
2019年のアルバム「THE GREAT WAR」
内容は第一次世界大戦で
かつては無かった毒ガスや戦車などの
凄惨な近代戦の模様や、ヨーク軍曹、
ドイツの撃墜王リフィトホーヘンや
アラビアのロレンスを題材にした伝記もの
もある。
サバトンの良いところは
それらの戦いを否定も肯定もせず
淡々と史実を語り勇気を称え、
悲哀に思いを馳せる、、人間愛に満ちた所。
しかも曲調が素晴らしい!
史実を忠実に伝える為に、歌詞には必ず
年号や犠牲者など具体的な数字が入る。
素顔は優しく誠実なヨアキムさんの
性格がよく現れていて、胸きゅんなのよ。
歌詞を理解して歌えるようにもなりたいから
ノートに書き写して勉強した。
trench=塹壕、intervene=介入する、
deploy=展開する、fort=砦、withdraw=撤退
なんて、戦争用語をいっぱい覚えたよ。
との共演。
お互いのツァーにゲスト参加したり
楽しい共同作品もあったりするが、
一番日本人に馴染みがあるのは
西南戦争を歌った「SHIROYAMA」だろう。
この歌詞を見れば、ヨアキムの歴史認識の
確かさが良く解るはず。
アルバム「THE LAST STAND」より。
官軍の降伏勧告に西郷は無視を貫く・・
SabatonのPVには日本語訳も多く胸アツだ。
このビデオも素晴らしい。
アルバム「THE GREAT WAR」より
ヴェルダンの戦い 1916年 (独vs仏)