その当時から、テレビのニュースや、ワイドショーで知っていました。
風見しんごさんの、やりきれない気持ちが、痛々しくて涙が出ました。
生きていた時に本当に大切に育て、愛していた事が本を読んでいて感じました。
亡くなる前日の夜も、一緒にお風呂に入っていた事とか、おやすみのキスをしていた事とか・・・
一緒に過ごしていた時を大切にしていた事が、物凄く伝わって来ました。
私は、娘といつも、喧嘩ばかりなので、羨ましく思いました。
交通事故の直後に、すぐ駆けつけて、えみるちゃんの悲惨な状況について・・・
「両足が、普通では考えられない向きにへしゃげた娘の足が見えた」
「頭蓋骨を骨折していたので、内出血がひどく、顔は腫れ、うっすら開いた目は出血で瞳の中まで真っ赤になっていた。」
「ランドセルの金属製の留め具もひきちぎられてブラブラになっていた。」
「鉛筆も一本残らず砕けたり折れていたり、そのうちの何本かが、万力かなにかで押しつぶしたように真っ平になっていた。」
「あと一年ちょっとで役目を終える予定だったランドセルは小学校時代の大切な思い出の品として、お嫁に行く時まで我が家に残されるはずでした。
でも、そのランドセルも最後まで使われる事のないまま、壊れた遺品となってしまいました。」
えみるちゃんの死で、周りの大人達が悲しんでいることに、妹のふみねちゃんが、自分のことを「えみる」と言うようになったそうです。
僕が(風見しんご)が、「ふーちゃんでしょ? ふみねでしょ。と言っても、ふみねは、えみると言い張る。」
ふみねちゃんが言うには、「だって私が、えみるだったら、もう大人は泣かないでしょ。」
「えみるいなくなって、大人の人みんな泣いてばっかりだから、わたしが、今日からふみねじゃなくて、えみるでいい。」
「そうすれば大人の人達、もう泣かないでしょ。」
・・・
この、文章を読んで私は、びっくりしました。
こんな小さい子でも、“死”と言う事を理解して、周りの大人達の、悲しみを理解して、自分がえみるちゃんになれば、みんな、悲しまないだろうと、考えたのかと・・・



この本を読んで、涙が出ました。
でも・・・
遺族として、被害者側としての辛い気持ちも、分かりますが・・・
加害者側からすると、わざと事故を起こした訳では無いだろうし、加害者の人も辛いと思います。
風見しんごさんの辛い気持ちや、世の中から交通事故が無くなれば良いと言う気持ちや、同じ境遇の人達などに、伝えたい事も、あるだろうから、本を書いたのでしょうが
・・・
事故を起こして、死なせてしまった子が、たまたま、有名人の子供だった為に、大袈裟に取り上げられてしまい・・・
有名人の子供でなければ、あんなにも、
テレビや雑誌で騒がれる事はなかったと思います。
どちらも辛いと思います。

私も、交通事故をおこした事があるから、辛いです・・・

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