「こんなこと、言われなくなって、誰でも知っているよ!」と言われてしまえばそうですが、でも、このインプットとアウトプット、本当の意味でのアウトプットとインプットって、どういうことかを知っている人って、とても少ないんじゃないかなって思ったので、書いてみることにしたのですが、では、ここで、突然ですが、質問です。
呼吸の仕方って知ってますか?
「当たり前じゃん! 呼吸なんて、生まれた時からしてるんだから、そんなこと、言われなくなってわかっているよ」と言われそうですが、「じゃぁ、今、あなたはどうやって呼吸してますか?」と聞かれたら、きちんと答えられる人は何人いるでしょう?
別に、ここでは難しい学術的な回答を求めているわけではなく、単純に、「普通に息を吸って、吐いて」という話で構わないのですが、この時の息を吸って、吐いてという動作に対して、自分がどれくらい
意識を持って行っているかということに注目してもらいたいなと思っているのです。
知っている人は知っていることですが、呼吸のポイントは、「吐き切る」ということにあります。
ところが、私たちの多くが、この吐き切るという動作をほとんどしていないのです。
そのため、新鮮な空気を身体の中に取り込もうとしても、身体の中には吐き出しきれていない古い空気が残っているため、身体の中に取り入れることのできる新鮮な空気はごく少量になるのです。
なので、本当に身体の中に新鮮な空気を十二分に取り込もうと思ったら、身体の中に残ってしまっている古い空気を全て吐き出してしまうことが、大切なのです。
では、実際に息を吸って、吐いてみてください。
思いっきり息を吸い込んで、吸い込み切ったところで、一拍、呼吸を止めて吐き出し始めます。
そして、どんどん、どんどん、吐き続けることができるところまで吐き続けてみてください。
で、もう、これ以上は吐き切れないというところまで吐き切ったら、そこで一拍、また呼吸を止めて、そこから息を吸って見てください。
どうでしょう?
まずは、息を吐き切った後の呼吸の感覚です。
呼吸をする、しないではなく、勝手に空気が身体の中に引き込まれていくような感覚を得なかったでしょうか?
また、吸った息よりも、吐いている息の量のほうが多い、つまり、意外と予想以上に息を吐きづ付けることができることに気が付いたのではないでしょうか。
この体感を、大切にしてほしいのです。
なぜなら、まず、何かを吐き出すことが、何かを取り込もうとする次の所作につながるということを如実に身体で知ってほしいからです。
そして、吸った息の量と吐いている息の量のギャップを感じてほしいのです。
というのは、このことに気付くことは、私たちが自分ではきちんと行っていると思ってやまない行為でも、実は行えていないということに気付いたということだからです。
(吸った量よりも吐いた量のほうが多いということは、身体の中に吸った空気以上のものが入っていたということです)
また、このことは、何も呼吸に限ったことではなく、人の人生そのものにも当てはまると思っています。
面白いことに、私たちは、日常レベルで、ものを取り込むこと(これは購買行動や飲食、メディアの視聴など、多岐に渡ります)に対して、非常に無頓着です。
どう無頓着かと言えば、取り込んでいるにも関わらず、取り込んでいるというに対する意識がないのです。それは、呼吸のことを考えればわかることかと思います。
だから、私たちは、気付かないうちに、どんどんモノを取り込んで、空いているスペースに、せっせとそれらを貯め込みます。そして、ある時、ため込んでいたスペースがいっぱいいっぱいになったときに、身体であれば、お腹がぷよぷよになったり、頭に関することであれば、それ以上、物事が頭の中に入らなくなったり、心であればすべてモノを拒絶してしまったりという反応に出てきます。
学生時代、勉強をしていた時、「も~、これ以上、頭の中に入らない!」という経験を誰もがしているかと思います。
これがこの状態なのです。
ただ、なぜ、このようにいっぱいいっぱいの状態になったにも関わらず、また取り込むことができるようになるのかと言うと、それは消化という作業が行われているからです。
肥満はただ、蓄えていくだけでしょうと思われるかもしれませんが、取り込まれたものは、消化され、次に取り込まれるものを更に蓄えることができる身体を造ります。
頭脳の場合は、計算をして、入ってきた情報をコンパクトにして、スペースを作ります。(まぁ、オーバーフローしちゃう場合もありますが… (^^;; )。
心の場合は、二通りあります。
1つは今入っているものを捨ててしまうことで、心の中にスペースを作る方法と、もう1つは出会った出来事を自分なりに消化し、心に中にスペースを作るという方法です。
そして、人生において言えば、1つ縁が終わると、その縁を補うかのように別の縁が舞い込んでくるという現象です。
そして、このことは、多くの人が何らかの形で経験していると思います。
だからこそ、人は「心機一転」といったときに、引っ越しをしたり、髪を切ったりと、それまでの古い自分を捨てるための作業を行い、新しいものが入ってこれるように準備をするのです。
この作業は生きている間、延々と続きます。
じゃぁ、インプットすることを止めたら、どうなるの?
どうなることもないとは思うのですが…
ただ、周りからは取り残されることになるでしょう…
自分の周りを考えてみましょう。
新しい情報を持っていない人と話をしたいと思うでしょうか?
いつ会っても、同じ話を繰り返されたとしたら、「もう少し新しい話をしてよ」と思うと思うのです。
だからこそ、インプットはガンガンしたほうがいいのです。
ただ、インプットをガンガン行えるように、アウトプット(捨てるということを含めて)をガンガンしなければならないのです。なぜなら、それによって、大量のインプットをすることができるようになるからです。
でも、正直、あまりアウトプットをしたいと思わない…
そんな人もいるかもしれません。
そんな場合、無理強いはしませんが、ただ、本当に、そんな自分がまずいと思っているのであれば、今の自分をもう一度、振り返ってもらいたいのです。
そして、本当に、「あ~、もう、お腹いっぱい!」というぐらいまで、自分が自分に対してインプットしているかどうかということをチェックしてもらいたいのです。
本当にとことんまでインプットしきっていたら、アウトプットしたくなるものです。
なぜなら、本来、人とは、息を吸ったら、吐きたくなるように、そういう本能を持ち合わせているからです。
ただし、無理をしてアウトプットをしろと言いません。
本人が夢中になってインプットをし続けているなら、アウトプットしたくなるまでインプットし続ければいいと思います。
アウトプットすることをゴールにインプットする必要はないのですから。
また「いつまで充電ばかりしているの? 充電したものを使ってなんぼの世界でしょう」と言われたとしても、気にせず、自分が本当にアウトプットしたいと思うまで、とことん、インプットすればいいと思っています。なぜなら、それが何かを導き出すきっかけとなるのだと思っているからです。
とはいえ、本当に、いつまで経ってもアウトプットしたいという気持ちにならないのであれば、その時は、一度、インプットの仕方を再考したほうがいいとは思います。
なぜなら、それは、もしかするとインプットしたものが、きちんと自分の中に取り込まれ、血となり肉となりになっていない可能性が高いからです。
せっかくの短い自分の時間です。
インプットしたものがきちんと自分の中に取り込まれ、消化され、自分のものとしてアウトプットされるほうがいいと思うのです。
だからこそ、必要でなくなったアウトプットは、どんどん捨ていって、新しいものをインプットできるようにしていけばいいと思うのです。
もちろん、人にはそれぞれのペースがあるので、そのスピードに関しては、一人一人違っていて当然だと思います。ただ、ポイントは、インプットしたものが、本当に本人の血となり肉となっているかどうかということです。
自戒の念も込めて、この冬は、自分の中に余計な情報のごみが貯まっていないか、振り返ってみるのもいいかもしれないですね。
意外と、捨てたほうがいいものがたくさん眠ってたりして… (^^;;
「YoUME Method(ユミメソッド)」とは、あなたと私(You & Me)のワークにより
心(マインド/メンタル)
身体(ボディ)
センシティビティ(感受性/感性)
を融合させることで、①個々人に眠るパフォーマンス能力を見つけ出し、②その人のゴール達成の邪魔になっているものを取り除き、③その能力を引き出し、向上させ、④その人が本来のパフォーマンス能力を発揮し、自分らしい生き方ができるようにするためのマインドトレーニング・メソッドです。
また、本メソッドは、目の前のクライアントが抱えるゴールの達成またはゴール達成の障害となっているものを取り除くことを第一目的としているため(これにはゴールが見つからないということも含まれます)、セッションにおいては、目の前にいるクライアントの目的に応じて、TICEコーチングや認知科学をベースにした気功やヒーリング技術など、様々な知見を用い、その人本来のパフォーマンス能力が発揮され、ゴール達成を成し遂げることができるようになるためのお手伝いをします。
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