外に出ようと決めたのは、午後五時過ぎ。
コートを着て、マフラーをして、手袋をして、
「さあ出発!」
と扉を開くと、外は風が吹き荒び、黒雲が広がっていた・・・。
「・・・。ただいま~。」
はい、諦めました!
だって、凄かったんですよ~
最悪だったんですよ~
でも、な~んか天気に負けた気がして少々悔しかったので・・・
無理やり自分を鼓舞して、再び扉を開いた午後6時。
目の前に広がる景色は、前にも増して悪化していた―。
「・・・。ただいま~!!」
はい、諦めました!
だってさっきより酷いんですよ~
もう心がポッキリ折れるほどだったんですよ~
でも、やっぱり何か釈然としないので・・・
ここで負けたら人間失格!と自分を戒め、漸く出発した午後6時過ぎ。
それはそれは寒くて、
途中で帰ろうかとも思いましたが、
まだ人間でいたかったので頑張ってテクテク歩き続けました。
今日のお目当ては電気ストーブ。
小さな部屋でエアコンをつけると外に出るのが嫌になるので、
少々寒い位がちょうどいいだろうという事で、
部屋全体を温める力の無い
小さなストーブが欲しくなったのであります(笑)
テクテクテクテク・・・。
漸くお店にたどり着き、お目当てのストーブ発見!
でも、その隣にあった商品が気になる。
アロマオイルで香を漂わせることも出来る、加湿器・・・。
欲しひ・・・
でも雨が降りそうだからわざわざ歩いてきた長い道のり。
電気ストーブだけで既に両手が塞がるのに、
加湿器まで買ってしまったら家に辿り着かないかもしれない―。
第一もし雨が降ったらびしょ濡れじゃん!
行ったり来たりを繰り返す怪しい女、21歳。
「どうしよう・・・」を繰り返す葉月珪ファン、もうすぐ22歳。
散々悩んだ結果、
「ええ~い!買ってしまえ!」
という勢いで購入を決定。
帰路に着く私の視界を遮る2つの大きな荷物。
通り過ぎる人がギョッとしている。
元来天邪鬼な私。
ここでよろめいたら「まんま」じゃないか!
ということで、澄ました顔をして颯爽と歩いてみる。
左足を挫く。
あ、惜しい!
前が見えないので空を見上げてみた。
家を出たときとは打って変わって、雲が白い。
星が輝いている。
歩いてきた意味、消失。
合掌――。
でも、星が綺麗だからいいか。
そんな、一日。