アメリカ、ニューヨーク州のど田舎に住んでいる私。


ここいらではほぼ白人ばかりで、黒人はおろかアジア系の人もほとんど見かけない。


職場ではアジア人の同僚は沢山いて、どこに住んでいるのか聞いてみると皆んなだいたい同じ地域に住んでいる。


その地域は20年ほど前に行政が倒産。

行政サービスが悪くなり住む人も皆んな出て行って、お店も無くなり、さらに治安悪化が進んで住む人も減って…という悪循環を繰り返していたらしい。


んで、地元の銀行が家を安く買えるようにとゼロに近い金利での融資を展開した。それを目当てにアジア系の人達が多く移り住んだんだそう。


今でも危ない通りはあるが、量販店も戻ってきたし、アジア系のスーパーも何店舗もあって賑わっているらしい。


同僚にこの地域割といいよ、家賃安いし、暮らしやすいからヤムも引っ越してきたら?なんて言われていてちょっとその気になっていた。


今の地域だとアジア系ミックスはクラスでうちの娘一人きりだし、見た目がにている人達に囲まれた方がこの先楽かなぁ?なんて考えた。


しかし、同僚達の話しを聞いていたらその地域に引っ越しするのはやめた方が良さそうだ、と判断。


同僚の友達である50代の女性は、気さくないい人だけれどカジノに入り浸り。

借金がかさみ、ついには家を売ってしまったんだそう。


年末年始にはまた別の同僚の友人二人が突然死。普段からお酒を飲んではベロベロに酔っ払っているような人達だったらしい。


おばさん先輩から聞いた、60代で突然死した女性の話しにも驚いた。

彼女の夫は酒浸りでいつも飲酒運転を繰り返しては警察に捕まり、高額な罰金を支払っているんだとか。


そしてそんな自堕落な生活をして普段からお金がない彼女の家族を心配したアジア人のコミュニティが、お金を出して彼女のお葬式の手配をしてあげたんだそうな。


そしたらなんとその家族、友人達からもらったお金(いわゆるお香典)を全て家族で分けて使い込んだらしい。


せめて少しでも教会に実費として渡すべきなのに!とおばさん先輩は怒っていた。



以上の話を聞いて、同じくアジア人のコミュニティに属した方がいいかな…?と思っていたんだけれど、考えが変わった。


見た目は似ていたとしても、良くない環境に身を置くのは危険だ。


アメリカは日本に比べて地域での貧富の差が激しい。


別に貧しくてもいいのだ。

真面目に仕事している人達の側にいたい。


朱に交われば赤くなるとはよく言ったもので、人はすぐに影響されてしまう。

自分の中の普通を、どう保っていくかは自分次第なのだ。