●Hotel De Musical感想

こんにちは、弓場菜々子です。

M3 2010秋(10/31)に購入したCDの感想を書いていきます。

題名『Hotel De Musical

サークル名『in cremonica mono+』

http://cremona.mond.jp/HotelDeMusical/


 購入時の状況

「ミュージカル」というタグが、M3のパンフレットに載っておりましたので、

ページの角を折り曲げ、スペースを探しました

(私は、ミュージカル好きなので。)


売り子さんの男性に、

「ミュージカルのCDのところですか?」

と聞くと

「え、あ、はい?」

曖昧な答え方をされてしまいました。



視聴は苦手なのですが、

「視聴どうですか?」

という言葉を断わりきれずに視聴しました。

しばらく前奏が流れて、

「前奏より歌が聞きたいなぁ…」

と心のなかで思いながら、待ち。


前奏も含めて曲ですからね、しっかり効かないと失礼ですものね。

…にしても長いです。

初めてのサークルさんなので、無言で聞くしか無いので辛いです、どうしろと言うのですか…。

歌が始まったころにはもう疲れてしまい、どうでもよくなってしまって、購入。


お金を払い、CDを受け取ろうとすると

「このCDは、物語になっていて~」

なんて語りだす売り子の男性。

「分かってますから、早くください」

と言いたくなる気持ちを押し殺して、説明を聞きました。

そういうアピールは、商品を買う前にお願いしたいです。

商品を渡してもらって、げんなりしました。


売り子さんの指導はしっかりしておいて頂きたいものです。

ここは「どこの何というサークル」で、

「どんなものを売っている」か、

「どんなことがパンフレットに載っている」か、

ちゃんと把握しておいて欲しいものです。


お客様が辛くなり、買わずに帰ってしまうこともあるのではないでしょうか?

私も、危ないところでした。

「返品します」

と口から出かけました。



 装丁

透明ビニール封筒

オビ

カラーの変形ブックレット

CD盤面もカラー印刷

ジャケットイラスト、とても可愛らしいですね。



 内容

ええと、何から言えばいいのでしょう。

なんだか辛口になるような気が致します。

売り子さんの対応がよろしくなかったからといって、辛口になっている訳ではないんですよ?


曲も、台本も、芝居も、本当に…がっかりしました。

ミュージカルを何だと思っていらっしゃるのでしょうか。


役者さんは、

「歌って、演技ができます!」とアピールしたいのかもしれません

でも私には

「歌も普通、演技もどっちも微妙です!」とアピールしているように聞こえてしまいました。


まず

何を歌っているか、分からないのです。

普通のミュージカルであれば、仕草や表情で分からないところを埋められます。

でも、音声だけのミュージカルですよね。

難しいのは分かります。

普通に歌って、歌詞が伝わってこないのは、もう致命的ですよね。


普通すぎる歌声、言葉が伝わってこない。

本当に、何を歌っているのか分からなかったので、

ところどころに入るセリフで補完しようとしたのです。

でも、セリフも展開も唐突なので、無理でした。


そして、どの歌声がどのキャラクターの声か、はっきり分からないのです。

話すときの声と唄う時の声は違います。

少年の歌声と女の子の歌声も、違います。

私は少年の声で唄う女性が好きです。

違う性別を感じさせる能力は、素晴らしいと思います。

少女達も三人居るのだから、きっと三者三様の表現をしてくれるはず。

と、CDを買った時は思っていました。


そういうものを、どうやって表現していくのかと思ったら、何も無しなんです。

女性がただ歌を歌っているだけ。

フォローがないので、どうしていいか分からないです。

ずっと歌詞カードを見ながら聴くのはちょっとしんどいですよね。

よっぽど誰かのファンだとか、そういうのでないと。

聞き手に対する、配慮が足りないように思えました。


支配人の役のよっし~ばらんさんのお声が、とてもダンディでした。

CD盤面に書いてあるおデブさんと同一人物と思えない。

キャラクターデザインが少し合ってない、そのくらいダントツの格好良さでした。


チンピラの兄貴分と弟分は聞き分けられましたけど。

弟分がオバカさんすぎて、受け付けませんでした。

兄貴分の声と、姉妹の誰かの声を聞き間違えるワケが無いでしょう。

ファンタジーだとしても、それはありえないです。

そこで少し、興が冷めてしまいました。


本当に残念なのですが、女声の区別がつきませんでした。

四人いらっしゃった、のですよね?

喋ると少しは分かるか分からないか…くらいでした。

似たり寄ったりの歌唱力と声質。


喋り方を変える、とか少しだけ語尾を変えるだけでも。

分かりやすくなるように

していただきたかったです。

一回聞いただけでは誰が誰か理解出来なかったです。


ただの歌と、芝居になっていて、ミュージカルには聞こえませんでした。

耳に残るフレーズは「しゅびどぅば♪」という部分だけなんです。

このミュージカルと言えば、この歌というものがありますよね?

サウンドオブミュージックならば「ドレミの歌」

ライオンキングならば(他にも名曲はありますけれど)

「しーんぱーいないさー♪」の「ハクナ・マタタ」

残念ながら、このミュージカルでは、何も思い浮かばないんです。

曲としては普通に聞けるのですが、ミュージカルならもっと印象的なフレーズがあって良いと思います。


支配人は結局何をしたかったのか?

あのホテルはなんだったのか?

少年は、歌手だったのか?

最後の支配人のセリフも何を言っているのか、分からず。


セリフの未熟な部分、シナリオの分かりにくい部分を歌で納得させるのは、

よっぽど上手い方でも難しいので、

もう少し内容を練ってから作品にしていただきたかったです。


これが600円です。

視聴はしっかりしよう、という勉強代になりました。



視聴させていただくのは勇気がいるんです。

もう少し先を聞かせて欲しい、と言えない私のような心の弱いものもおります。

なので、どうか視聴をさせてくださるサークルさんは、

「ここを聞いて欲しい!」

とポイントを絞って、視聴させてください。


 公式サイトについて

可愛らしいデザインですね。

ジャケットイラストが、とても魅力的に表示されています。

ハート、クローバー、ダイヤのヘアアクセサリをデザインされた女の子たちが

愛らしいです。

音符が手の中で光っているのは、何か魔法でも使えるのかしら?

と想像したのですが、とくにそんな様子もありませんでしたね。


「ようこそっ!五つ星ホテルへ」

という煽り文句には疑問をいだきます。

支配人の他に、キャストが居ないのは、疑問です。

舞台がホテルでなくても良かったのではないでしょうか?

お客様として扱われているはずの聞き手が、置いてきぼりです。


「注意:この作品はボイスドラマではありません」

なんて注意書きもありますね。

セリフ付きの歌のCDです、と書いておけばいいのに。

ミュージカルとは、一言も書いていない。

タグでほいほい釣られた私がお馬鹿なのでしょうか。

ちょっぴり悲しいです。

600円…。


そういえば、キャストさんのサイトも存在するようなのですが、

公式サイトにリンクが貼られていないんです!!

もし気に入ったキャストさんが居たら、どうすれば良いのでしょうか?


ふぅ長くなりましたね、すみません。

辛口になりすぎたので、修正しましたが、まだ少しきつい部分がありますね。

難しいものですね。


弓場菜々子でした。