京都が好きなのは
庭が好きだから。



お寺に行って、畳に座り、
庭を眺める時間が、とてもすき。



庭を見ながら
心に浮かんでくる感情を、一つ一つ丁寧に拾う。

例えば。

『自然にあるものを、上手に配置するだけで
 人のココロを打つ、芸術になれるんだね』と
胸の中で、言えば
 
『音楽もそうじゃない?
 12種類の決まった音を並べ替えるだけだもんね。
 上手に音を配置できたら、人は感動するんだもんね。』と
もう一人の自分が応えてくる。

音楽も、庭も、
発明ではない。

自然のものをアレンジする
アレンジャーだと思う。

既に、あるものを使うんだから。

芸術性に、発明は不可欠と思って来たけど
必ずしも、そうじゃないって京都で思った。


石を並べ、
木の成長を導き、
色遣いを操って、
庭を完成させて行く。

なんの変哲もない素材たち。

だからこそ、
大事なのはコンセプト。


畳に座っていると、
同じ畳に座って、庭のコンセプトを考えてたであろう
庭師の人の眼差しがみえてくる。

『庭師が、伝えたかった事は何か?』

庭ごとに、
自分なりに想像して答えを出す。

そして、次の寺へ行く。

概して、
庭師の熱い眼差しを感じる庭が好き。

京都へ行く度に、
眼差しを感じる、音楽をやろうと思う。


心に残るメロディーを。

今年も京都に行けて良かった。

庭に刺激を貰って
良いメロディーが浮かびそうです。

12月14日(金曜日)は
渋谷club asia Pへお越し下さい。
20:15から、40分程ライブやります。

庭師にハサミを。
僕にはギターを。