奈良 西紀寺町にある璉珹寺




秘仏御開帳中ということで
初めてお参りさせていただきました







こじんまりとした境内には
ニオイバンマツリ(匂蕃茉莉)がいっぱい
名前の通りすごく良い香りでした




花の色は紫から白に変わっていくそうで
もう終わり頃だったようなのですが
紫から白のグラデーションになっているお花も
とっても可愛かったです





受付を済ませて本堂の中へ
障子を開けると衝立がありまだ仏像は見えません

外からの光は入らず薄暗い堂内は
5人も入ったらいっぱいになるくらいの広さです

畳敷の外陣に進むと内陣中央に
ご本尊の阿弥陀如来さまのお姿が

事前に写真などでお姿を見ていたのですが
想像を遥かに超える美しさに息を呑みました😳


袴を履いた白いお肌の裸形の阿弥陀如来さま
細やかで美しい雲座に乗っていらっしゃいます


↑パンフレットの写真 100倍素敵できた🥺



光背はないのですが厨子の内側が金色で
ちょうどお顔の後ろのあたりにうっすらと円が描かれていて
お堂内の仄暗さと相まって
阿弥陀さまの発するオーラがすごかった!!
光明皇后をモデルとした女性らしいお姿でした

先客と係りの方がお堂から出られて
数分でしたがお堂内で一人阿弥陀如来さまと
向かい合うことができました🙏🏻

よくよく見ると
阿弥陀如来さまなのにお釈迦さまみたい??
というポイントをいくつか発見👀

清涼寺式釈迦如来のような
縄を編んで巻いたような頭髪や
片手は阿弥陀如来の来迎印で
もう一方は釈迦如来の施無畏印という印相

不思議に思っていたのですが
お寺の方の説明によるとこのお像は
敢えて釈迦如来さまの特徴も表しているそうです😳
係りの方の説明のほかにテープでも説明が流されていて
テープでは「阿弥陀釈迦$♪×△¥●&?#$!、、、」と
阿弥陀と釈迦が一体になっているというような
説明が流れていたと思うのですがちゃんと聞き取れず😂



脇侍は観世音菩薩立像と勢至菩薩立像

観世音菩薩立像は元々ご本尊だったそうです
奈良時代末期から平安時代初期のものとみられる
カヤ材の一木造り
エキゾチックなお顔立ちでイケメンでした

こちらの観世音菩薩立像は
2006年東京国立博物館開催の
特別展 「仏像 一木にこめられた祈り」に
お出ましだったので16年ぶりの再会
(だけど説明を受けるまで気付かなかった😂
帰ってきてから図録で確認しました📘)

勢至菩薩はこの観世音菩薩をモデルに
室町時代につくられたものだそうです

内陣には造り付けのお厨子が3つあり
それぞれ別々に祀られています

仄暗い空間に浮かび上がる
美しい白色裸形の阿弥陀如来と
凛々しい観世音菩薩と勢至菩薩

堂内に一人、仏様達と向かい合わせていただいた数分間は
まるで阿弥陀さまの極楽浄土にいるようでした✨
本当にお参りできてよかったです🙏🏻

いただいた御朱印にも阿弥陀如来のお姿が✨




かつては阿弥陀如来の袴を取り替える儀式がある
50年に一度だけ開扉されていたそうでが
現在は毎年5月の一ヶ月間御開帳されているそうです

ならまちからも歩ける距離なので
また5月に再訪したいと思います!