元気に過ごしていた息子ユウ、3歳で車好きの活発な子供でした。
持病に喘息がありましたが、発作が起こることもあまり無く毎日療育園に通っていました。
1歳のころ言葉が遅く、2歳から話せるようになったものの、集団行動が苦手だったからです。

その日は園のクリスマス会でした。
ユウはみんなと一緒にステージに立ち、ダンスを踊ったり、給食もたくさん食べて元気にしていました。
帰宅してからお昼寝をしたり普通に過ごしていましたが、夕食時に「お腹が痛い」と言ってご飯を食べませんでした。
珍しいなと思いましたが、私は便秘かな?と思って「ウンチが出ないからだよ」といったら、トイレに行ってウンチをしていました。
それから、ユウが「りんご食べたい」と言ったのでりんごを切って出したら、全部食べたのですが、吐いてしまいました。
汚れたので一緒にシャワーを浴びにいくと、その後下痢をしました。
これは、嘔吐下痢かも!と思って様子を見ていたら、何度も吐くようになりました。
水を飲んだだけで、吐いているので、これは良くないと思い夜間救急に行き診察してもらいました。

医師は「胃腸炎ですね。たいしたことないから、点滴はいらないですよ」と言って、吐き気止めだけを入れられました。
帰宅して、熱が出てきて38度台でした。
ユウは元気で自分で冷蔵庫を開けてジュースを出して飲もうとしたりしていました。
水分はスプーン一杯ぐらいずつ少しずつあげるように言われたので、それを取り上げて、経口補水液をスプーン一杯ずつ飲ませました。
ユウは「たくさん飲みたい。甘いのがいい」と言いましたが、吐くといけないので医師の言うとおりにしていました。
薬が効いたらしく、帰宅してからは吐きませんでした。

翌朝、一緒に寝ていたらユウが痙攣したので、驚いて起きました。
生まれて初めての痙攣でした。
両手を握りしめて、ガタガタと震えていました。
目はまっすぐ正面を見ていました。
左右対象のように見えました。
毛布をかぶっていたので、下半身の様子は見ていませんでした。
もしかしたら、下半身は左右対象ではなかったのかもしれません。

※左右対象の痙攣は良いのですが、左右非対称だと脳症などの可能性があるそうです。
でも、左右対象の痙攣でも、脳症等の場合があります。

痙攣は、数分でおさまりました。
私は救急車を呼び、主人も一緒に乗り込みました。
救急隊員は「熱性痙攣だと思うので、心配いらないですよ」と言っていました。
※熱性痙攣は、熱が出た幼児が痙攣する後遺症の無い良性の痙攣です。

小児科の病院に運ばれ、痙攣止めを入れられて浣腸をされ、採血、検便をされました。
熱は40度ありました。
胃腸炎、熱性痙攣ということで、入院することになりました。

ユウは、痙攣のあと、眠っていました。
病室に運ばれてから、しばらくすると「まぶしい」「のどが渇いた」「マイティーアクションX(おもちゃ)欲しい」
などと話していました。
でも、寝たままでした。寝言のような、喋ってるけど目は開けてないような、ウトウトしたかんじでした。

「抱っこして」と言うので座った状態で抱っこしました。
すると、「タッチ抱っこ」と言いました。
縦抱きをして欲しいようだったので、縦抱きをしました。
すると、眠ってしまったのでベッドに横たえました。

やがて、看護師が来て痙攣止めの薬を飲ませるように持ってきたので、起こしました。
11時ぐらいでした。もう昼なのに、まだ寝てるなんて・・と思いましたが、胃腸炎や痙攣で体調が悪いから寝てるのだろう、薬の影響かもしれないと思っていました。

座らせると、薬を飲んで水をたくさん飲みました。喉が乾いていたようでした。
熱は38度台でした。
横たえると、また眠ってしまいました。

午後1時頃また両手を握りしめて、痙攣しました。
ナースコールをして、看護師たくさんと医師が来ました。
痙攣は数分でした。
ユウは、血が混じったものを吐きました。
下痢もしました。
処置をしてもらってる間にユウは目を覚まして、四つん這いに起き上がりました。
何も喋りませんでした。
鎮静剤を入れられて眠らされました。
チアノーゼが出てたそうで、酸素マスクをされました。
モニターが付けられ、みんな去っていきました。

私は驚いて、大丈夫なんだろうかと思いましたが、色々処置してもらったから、いいのかな?と思いながらユウの様子を見ていました。