美人薄命・・・ホンマ??。

んな事ぁないっすよね、今時。

 

美人もそうでない人も、皆さんお達者クラブのようです。

本日の「お題」は薄命ならぬ薄明。

 

 

やうやう白くなりゆく山際すこしあかりて、

紫だちたる雲の細くたなびきたる。
 

ご存じ、枕草子の一節。

 

内裏から東の方を望めば、左に比叡山があり右に大文字山があって、その中間の稜線からお日様がこんにちわします。

 

街灯も、眩い不夜城もない、闇が闇としてあった時代。

徐々に山の稜線が見え始める「航海薄明」という時間帯。

 

やがて街中(洛中)が明るくなる「常用薄明」へと移りゆく僅かな時間帯の光景を、清少納言は絵画的に書き留めました。

 

1000年の時を経た今も、その描写は色褪せることなく訴えかけてきます。

いとおかし。

 

 

画像は単なる田舎の光景です。

比叡山も大文字山もありませんので悪しからず。