昨日は、3年前からお世話になっているママさんへ、術後1年の報告をしにお店へ伺った。


なかなか個性的なお洋服を、毎月東京や神戸へ買いつけに行かれて素敵なお品を紹介してくださる。


乳ガンだとわかった時、本当に我が娘のように心配して精神的にフォローしてくださった。 親には言えないような


心の叫びや苦しさも、ママには不思議なくらい自然に何でも話せた。 手術前には、いわゆる自然療法といわれ


た電気マット( アメリカ製で90万ほど )を貸していただき、冷え性の私には体内から大量の汗を排出することで


右胸内にできたガン細胞をも電気の力で小さくなる可能性大だという話を聞き、毎日最低でも1時間は活用した。



 私の両親はこのマット療法をかたくなに拒否した。確かに私も、まだ日本では承認されてはいなかったし、


これが公になれば医者要らずで手術など必要ないから、単なる自己満足に過ぎない・・と思った。 でも結局、


手術まで約1か月間続けられた。 しこりは自分で触った感じでは、少し小さくなってきたように思えた。



 ママと親交の深い有名な占いの先生を紹介していただき、 先生が私のために作ってくれた食事療法も実践


した。 とにかくこの時の私は、いいといわれるものは何でも取り組んでいたと今は思える。



 抗がん剤の副作用で髪が抜けた時も、知り合いの方にすぐに連絡を取ってくれ、いくつかかつらを用意して


くれました。 お洒落が大好きな私も、さすがに造作的な髪になった自分を鏡で見るたびにお洒落をする気も


失せてしまい、お店にも足が遠のいてしまった。  ママは、そんな時でも頻繁に☎をくれた。



 私に会うたびにママはいつでもこう言う。 「 OLIVEちゃん、本当にあなたはがんばったわね 」 


 自分でも本当にいつでもそう思っている。 きっと両親も同じように思ってくれているとは思う。 でも、言葉に


 出しては私に伝えてはくれない。 だからママが言葉にして私にかけてくれる言葉を聞くと、私は心から


 嬉しくなるのだ。



  昨日、ママに報告した瞬間、自然に涙が溢れてきて熱い抱擁をした。 1年前に告知を受けた事をママに


 話した時と同じだ。 ママの体温が本当に暖かかった・・・



  去年は涙がかれるまで泣いた1年だった。 もともと涙もろいほうだったけれど、病気になってからの私は


 ちょっと思い出しただけでも涙が溢れてしまうようになった。 でも、確かに強くなった。 子供を3人産んでいる


 からそれだけでも十分強いのに、更に強くなったと主人に言われた。 


  見方を変えると、人生こんなにまで明るく前向きになれるのね。自分の与えられた人生を、悔いなく生きたい。