当たって欲しくない

予感が当たったと思ったと同時に

胸の鼓動が早すぎて

その場で崩れ落ちそうになった


彼ととにかくが話したい


連絡を取りたいけど今更…


あのSOSを無視した事を

後悔した


でも知ってしまった以上

居ても立っても居られず

とにかくLINEをしてみた


癌告知を受けてから

3ヶ月が経っていた


LINEの返信は

とにかく前向きで

そんな強い人だったのかと

驚いてしまった


きっと最初は落ち込んだと思うけど

そこから這い上がった強さを感じた


それとは逆に事実を

知ったばかりの私とは

かなりの温度差があり

彼に「早く僕に追いついてきて〜」と

私の方が励まされてしまい

情けなかった


すでに抗がん剤を始めて

髪の毛は全て抜けてしまったこと


日によって体調が変わる事


抗がん剤が終わったら

オペをする予定だと教えてくれた


会いたいと素直に思った


でも言えなかった


外見をすごく気にする人で

オシャレが大好きな人


今の姿を見られたくないのは

手に取るように分かったから


私ももしかしたら

同じかもしれないから


私からは言えなかった