アメリカが求めているのは、GDP比2%以上であって、2%ちょうどではない。GDPが多少下がっても、計画された防衛費が減るわけではない。
そもそも防衛費増額論者からすれば、日本の防衛が十分でないから増額するわけで、国力が下がったから不十分でいいなんて理論にはならない。
そもそも日本は今不況のインフレ。今の防衛費がどのくらい不十分なのか拙速な議論で増税を支持していたのは、アメリカの歓心を得ることが日本の国防増強に資するからではなかったのか。
既に日本には自衛隊があるので欧州との共同開発で武器兵器軍需品は作れるのである。専守防衛の名の下に。しかし、日本の軍事産業は縮小を続けている。
農産物の加工品の輸入構造と同じだ。インフレの強みを生かして輸出も進まないし、政府も加工するよう支援しない。一方で、海外からの輸入は減らせない。
岸田首相は国会答弁で、兵器以外の携行品の開発を進めると嘯いたらしいが、それならIT以外にも投資先として予算を組んでないのはなぜなのか。
日本の軍事産業が縮小を続けているのは、アメリカからの購入が増えているからではないのか。たとえ開発費だけ予算を組んでもらえて、共同開発などしても買ってもらえないから馬鹿馬鹿しいのではないか。企業は、利益を出さなければならないと言う考えが、政府には欠けているのではないか。
核もミサイルも作ればいい。買うよりましだ。あるいはたまにはアメリカ以外から買ったらどうなのか。