妹はしばらくベージニオの服用を中断していた。
理由は好中球数値の低下。
体の免疫が落ちると感染症のリスクが高くなるから、薬を止めざるを得なかった。
明日の診察で血液検査の結果が出て、問題なければ薬は再開。
ただ、おそらく量は減らして様子見になるだろう。
本人の体調や副作用とのバランスを見ながら、治療は前へ進めたり、止まったり、慎重に進むものだと、また実感する。
最近、私自身の体調不良や、甥の体調も崩れていたこともあって、なかなか妹に会えていない。
少し距離が空くと、心配と申し訳なさが混ざる。
それでも、会えたときの妹は思っていた以上に元気そうだった。
表情も声も、前向きだった。
それだけで救われる。
病気のことも、治療のことも、不安も全部あるはずなのに、妹は折れない。
それが強さなのか、慣れなのか、それとも大切な家族や当たり前の生活を守ろうとする執念なのか。
たぶん全部だ。
明日の結果がどうであれ、私はまた黙って背中を押す。
できることは多くないけど、見ている。
そして支える。
そういう役割も、悪くない。