百名山63座目北岳、64座目間ノ岳登頂。 | My Rider's Chic

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OLの日々の雑多な日記。

 3:15起床。3:45出発予定だったけど、前夜に荷造り済みで、登山の格好で寝てたので、そのまますぐに出発できた。お陰で登山口行きのバスより早い、乗合タクシーみたいなのに乗れた(ラスト3名に滑り込み!)。眠いしまだ真っ暗だし、車の中は爆睡。


 トイレとか行って6時頃登山開始。空は快晴で風もない、最高の天気。ウキウキと登る。やっぱり私の方がUさんより登り速い。



Uさんよりは若いし、こんなレベルでもUさんと比べたらまだランの練習はしてる方だし。

様子見ながらペース調整しつつ。



 北岳は日本で2番目に高い山。1580mくらいから一気に3193mまで登る。私が聞いてた(考えてた)のは、ここまでのピストン。だけど、もう少し行けば間ノ岳(あいのだけ・3190m・日本で3番目に高い山)という百名山も登頂できるとのこと。



 帰りのバスの時間もあるし、Uさんのペースもあるので、行ってみて時間見て考えようとのことだったけど、予定より早く進行していたので行くことに。ただ、Uさんの疲労が強く、Uさんは北岳山荘までで、後は1人で行くことに。私は北岳までしか考えてなかったので、この先の地図はダウンロードしてきていない。でも、一本道とのことだし、せっかくここまで来たのだから行くことにする。



 道がわからないからかなり不安。たまに会う登山者に聞いても知らなかったり。とにかくまた登り返しだからと、高い方に行く道に無駄に進んで全然違う山に取り付いたり。そして気が付いたけど、何時までに帰ってこなければいけないかを聞かなかった。携帯の電波は入らない。


 帰りの終バスは16:40。道は17時でゲートが閉まるので、これを逃すとタクシー呼ぼうが何しようがとにかくもう帰る手段はない。歩けば帰れるかもだけど、朝のバスは1時間くらい乗ってた。足が思った以上にやられて、3000mより高い場所で動き続けて身体のパフォーマンスも落ちてきて、速いペースでは歩けない。


 何度も「この山が間ノ岳か?」と思っては騙されてどんどん次の山に向かい続ける。ようやく辿り着いてそっこー写真撮って、帰りは下り基調なのでペース上げて帰る。



 Uさんは自分のペースでこちらに向かうかもと言っていたけど、疲労の様子を見る限り、恐らく北岳山荘で休憩し続けるだろうと思った通り、道中にはいなかったので北岳山荘に駆け込み、合流して帰路。予定より全然早く帰ってきたらしいけど、ここまで頑張ったせいで足が終わった。もう往路のようなペースでは歩けないことがわかってるので、とにかく頑張って歩く。



 下り基調だけど滑る砂利に足も精神も疲労させられ、どんどん身体が終わっていく。御池山荘の手前では心身の疲労の限界に達し、何だか頭も痛くなり、後ろでひっそりえづいてた。吐きそうこれ内臓までやられてる。前夜に興奮して2時間くらいしか寝れなかったこともあり、真剣にヤバいと思い始めた。バス間に合わないかも。



 道が閉鎖になるから金払ってタクシー呼ぼうが時間過ぎたら帰れない。山荘はここ御池と登山口にもあるけど泊まれるものなのか? Uさんだけでも先に行ってもらった方がいいのか? かといって1人置いていかれて宿にも入れなかった場合、私は明日の朝まで乗り切る装備はない。


 2人ともかなり疲弊してて、御池山荘で座って休憩、ココアと果物のコンポートを食べる。吐くんじゃないかと思ったけど、とにかくこれをエネルギーに換えなくてはという義務感で飲み込む。時間がなくてココアは飲み切れず。15:20出発。コースタイムは1:23。バスは16:40。コースタイムより早く歩かないと詰む。


 とにかく限界のペースで歩き続ける。私のヤマレコはもう狂っていて下山予定時刻を正確に表示できないので見ても意味がなく。間に合ってるのかいないのかわからないまま足を動かすしかない。でも、標高下がって酸素足りてきたのか、あまりの緊張感でそれどころじゃないのか、頭痛や吐き気は収まって身体がさっきより動くようになってきた。さっき無理やり食べたものがエネルギーになったのかも。


 何度も足を滑らせつつ、16:20に登山口の吊り橋が見えた時には安堵のあまりガチ泣き。正直もう無理だと思ってた。マラソンのレースなんかよりよっぽど追い込まれてた。フルは足死んでもタイム出ないだけだけど、今日は生命かかってたからもっと緊張してた。他人も巻き込むところだったし。



 めちゃくちゃ心身疲れてたけど、弱音だけは吐くまいと気を張ってた。だって今自分がヤバいのは全部自分のせいで、誰にも文句言えない状態だから。トレーニングと身体能力が足りないからこんなに疲弊してる。スタミナもないくせに間ノ岳まで足を伸ばした。慢性的睡眠不足のくせに前夜にろくに寝なかった。他人任せで登山ルートを全然把握してなかった。全部自分のせい。


 疲れたとか、バス間に合うんですか?とか、もうマジ無理とか、一切口にしちゃダメだし、声音にすら出しちゃダメだし、そんなこと言ってる暇あったら限界まで足を動かせと思って頑張って。ようやく「ほんとはさっきガチで吐きそうなくらい頭痛くて疲れてて、本気で歩くの無理で、もう絶対間に合わないって思ってたんですうぅぅ」って言えたw


 帰ろうとしてた貸切タクシーがバスと同じ料金で乗せてくれたので、バスより早く快適に帰れた。温泉入ってさっぱり。


 Uさんが実際は私よりダメージが酷く、食べ物も受け付けないくらい疲れていらしたので、ファミレスならいろいろあるからお互い食べれそうなものを食べれるねとガスト行ったけどスープくらいしか食べれず(涙)私はハンバーグセットとドリンクバーで、もしゆっくりしててよければデザートやチューハイも全然行けたけど、早く帰った方が良さそうで我慢



 帰宅して20時過ぎには各自の部屋に入って。私もそこから一気に5時間泥のように寝てたあー疲れた。


でも終わって無事帰ってきたら、予定外に百名山2GETできたし、こんな最高の天気で登山することなんてほんと貴重だし、来てよかったあぁぁ。今日はよく寝て、明日はのんびり帰ろう!充実の1日でした!

 

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