数日前の話。

 

いつものドラッグストアで、いつもの健康茶を買おうと思ったら2箱しか無くて、もう少し欲しいので在庫は無いか近くにいた店員さんに夫が声を掛けた。

 

あ、お久しぶりです、お元気でしたか?

店員さんの優しい声に・・・誰だっけ?

 

名札はひらがなで名字だけ。

 

店員さんをよーく見たら・・・

○○ちゃん。

 

従兄がバンマスをしていたオールディーズバンドのドラムの女の子でした。

私は衣装を作ったことがあって、練習日には彼女の車で遠い道のり、私の故郷の練習場所まで一緒に通った時期があったの。

 

これはその子の、製作途中の衣装。

まだ、しつけ糸が見えてる。

薔薇の地模様は、ライトが当たると光って綺麗だった。

3人の女の子はピンク、3人の男性には同じ布の色違い、白。

メインボーカルの女の子のピンクのドレスに合わせて作ったの。

懐かしい。

画像が残っていた事もすごい。

 

話がそれたわ。

戻します。

 

同じ市に住んではいるけれど、コロナの流行もあって、何年も会ってなかったの。

まさかここでお仕事始めたとは知る由もなく、ましてや偶然こちらから声をかけたのに、気がつかなかったのよ。

情けない、耄碌したわ。

 

フルネームの名札だったら気づいたのかな?

 

どちらにせよ、

 

マスク

 

これは、本当に厄介な代物だわよ。

5類になったとはいえ、またコロナ患者が増え、インフルエンザの患者も増えているこの市では、まだまだマスクは必要。

おまけに、お薬を販売しているドラッグストアに行くのにマスクをするのは当然で、店員さんは絶対マスク着用だよね。

小っちゃいお顔にマスクは大きくて、彼女に気づかなかったのは仕方がない事かも・・・

 

でも、彼女はすぐに気づいてくれたの。

夫のスキンヘッドは、かなりインパクトがあるのね。

いつも夫婦2人一緒なのと、声や話し方も手伝って、わかってくれたみたい。

バンマスと私はいとこだもの、私は故郷の言葉使いだからわかりやすかったと思う。

誰でも始めて話す人は、私がこの市の人間じゃないと気づくみたいよ。

 

お仕事中だから、少しだけしか話せなかったけれど、懐かしくてちょっと嬉しかった。

本当に最近、偶然っていうものはあちこちに存在していると感じるのです。

会えてよかった。元気そうで良かった。

果物にアレルギーがあって、ラテックスアレルギーでもあって、ちょっともそっとも心配な女の子なの。

マスクでお顔がかぶれていないかしら?

 

マスク着用・・・

いつまで続くんだろうね。

安心して外せるまで、あとどのくらい?

本当にマスクは効果があるの?

 

なんにもわからなーい、って、本当に不安。

 

○○ちゃん、すぐに気づかなくって面目ない。

たぶん、しょっちゅう行ってる所だからまた会えるはず。

今度は、こちらから、名前を呼ぶからね。