先日のことです。

三峯神社へ行くより前の出来事。

ライトとタルと一緒に

氏神様へ参拝しました。




神様に新調した浴衣を見せたくて。

まるでお祭りにでも行くかのよう。



行き。この時は、

この後起こることを予想もせず、

ご機嫌でカートに乗っていました。



いつものように歩みを進めます。

神社まであと数メートル。

もう神社は目の前です。

鳥居の前に一台の車が停まっていました。



氏神様は坂の上。

もう少し下に下ったら、

車が駐車できるスペースもあります。



歩きなら通れたかもしれませんが、

自転車やカートも通れないほど。

車に運転手は乗っていませんが、

車の後ろが開いているので、

そのうち戻ってくるだろう。

そう思いながら、待っていました。



運転手が戻って来た時、

こちらに気づかず、

荷物を少し入れてまた戻ろうとしたので、

声をかけさせていただきました。

商用車のようでしたので、

介護かなんかのお迎えかな?

そう思っていました。



一旦、車は私達が通れるように、

すぐ近くの広いスペースまで降りて行きます。

通れるようになったので、

私はペットカートを押して氏神様へ。



きっと車はさっきの場所に停めるだろう。

車がいなくなるまで、

氏神様でゆっくり過ごさせてもらおう。

そう思っていたら、

先ほどの車が神社の境内へ。

境内に停め、

運転手は去って行きました。



神社は神様の家。

境内は神様の家のお庭です。

神社に参拝しないのに

停めていい場所ではありません。



神職と言えど、

ここの神社の神職ではないので、

注意もできず…

走り去っていくのを

黙って見ていたのですが、

言えば良かった。



この時言わなかったこと、

もっと言えば、

車を移動してもらわなければ…

私が余計なことした。

そう後悔しました。



嫌な予感がしたので見ていたのですが、

運転手が境内に戻って来た時…

ご遺体を台車に乗せて戻って来たのです。



ライトも、

白い布に包まれたご遺体を見て、

その車がどんな車かわかったようです。



ご遺族も引き連れて来ていて、

そんなところで、

入らないでください!

とは言えず…

葬儀屋さんの車が立ち去るまで

その場で立ちつくすのみ。



神様も狛犬さんも、

ものすごくお怒りになっていました。



もちろん、神様も眷属さんも

ご遺族のことは何も怒っていません。

気が動転していて余裕ないだろうし、

ご家族の動揺が痛いほど伝わってきました。



葬儀屋はプロです。

いろいろなところの葬儀屋さんのHPで、

神道の死の穢れについても書いています。

五十日経過するまで

神社への参拝を控えることも、

神棚について

神棚封じの期間、やり方なども

記載されています。

当然知っているべき知識です。



その葬儀屋さんが禁忌を犯したのです。



神様は相当お怒りになっていました。



ライトも、

写真を撮ってる場合じゃないと、

早々に階段を降りて来ました。



私も、同じ場所にいたことで、

穢れには触れてしまったことになるので、

大祓詞を唱えて浄化することも出来ず。




あとで聞いた話ですが、

この時、狛犬さんは

相当落ち込んでいたようです。


『動けないのがもどかしい。

動けたら走っていって、

入れないように止めたのに』


『まあまあ、仕方ないよ。

ターたんは気づきもしなかったし。

自分ばっかり責めないで』


手でとんとんして、

慰めていたようです。




『ママ大丈夫?』

タルが何度も振り返って

心配してくれました。


「ママより神様が心配」


『ターたんは、狛さんから聞いて知った』




帰ってから、

2匹とも考え込んで伏せってました。




『死の穢れは簡単に取れないんだよ。

ママ、しばらく通って大祓詞唱えてほしい。

それでもなかなか取れないけど、

ないよりマシ』


「わかった。三峯から帰って来た

次の日も行くようにするね」


『雨だったらライト行けないけど、

ママ一人でも行ってきて』


そうお願いされました。

風邪を引いて、

日曜日は全く声が出なかったため、

結局行けなかったのですが。



次の土曜日に、

ライト達を連れて

また行ってきたいと思います。