百鬼夜行
夜が怖い
ちょっと怖い話かもしれないです。
苦手な方は避けてくださいね。
私自身怖がりなので、
文章を見る限りでは怖くないとは思います。
最近、夜に出歩くことが
怖いと感じるようになりました。
以前は全然平気だったのですが、
今は出来るだけ早く帰りたい。
夜は出歩きたくないのです。
仕事の帰りや、
出かけて遅くなることもあるので、
もちろん暗くなってから帰ることはあります。
今の時期なんて17時頃には真っ暗なので、
仕事の帰りは当然暗いです。
世の中の情勢が…とか、
そういうのではないんです。
夜に外にいると心がざわつくのです。
何かに出くわしそうな…。
そんなもやもやとした不穏な空気。
そんなことをライトに話しながら
聞いてみました。
百鬼夜行って今もある?
「ライト、百鬼夜行って今もある?」
『あるよー。
見たことはないけど音がする。
怖いから見ない』
『ターたん、イヤ!
ターたん、怖いから
知らないフリする』
自分が夜を怖がるようになった原因。
それがなんなのかわかりました。
百鬼夜行を見た前世
平安時代。
今よりもっと闇が深く、
怨霊や妖怪といった類が信じられていた時代。
記憶が確かなら、
その時代の私は暗闇の中、
外で火をつけられこの世を去った。
ライトが
『思い出したくない、
話したくない』
というので、
答え合わせはできずにいるのですが…。
その時の私は百鬼夜行を見たと思っていますが、
もしかしたら盗賊の仕業の可能性もあります。
それはもう今となってはわかりませんし、
知りたいとも思いません。
どちらにしろ、
夜遅く外へ出て起こった出来事。
その記憶が出てきてから、
夜が怖くなった気がします。
晴明さんから
『思い出す必要はない』
と封印されていた記憶。
『百鬼夜行を見ると◯ぬ』
そう言われていた時代。
不気味な笑い声。
太鼓の音や鈴の音。
動物のように頭の上に耳のついた
二本足で歩く異界の存在。
『百鬼夜行はいるわよ。
草木も眠る丑三つ時に鬼は起きる。
その時間には外に出ないことね』
夜中に出歩きまくってた
その時代の前世の声が聞こえてきたのでした。