お気づきの方もいらっしゃるようですが、

亡くなった子はライトの前世です。





“さくら”と名付けた我が子でした。

ライトは魂の記憶を残している子なので、

この時の自分がどうなってるか

すべて覚えています。

名前も、ライトとすり合わせし、

“さくら”で間違いないことは確認しています。



ハスミとサクヤの好きな花。

その花の名前を子供につけたのでした。






この前世を思い出した時、

胸の痛みで締め付けられ、

いろんな感情が流れ込んできて苦しかったです。



生贄を逃すという計画を立てた首謀者はハスミ。

自分の立てた計画により

友人達と愛する人、そして我が子を失いました。

ですが、計画を立てなければ、

友人は生贄として捧げられていました。



計画を立てた自分にも後悔したでしょうが、

計画しなければ友人は生贄として捧げられていました。

自分が追い込んだ罪悪感と、

愛する人を失った悲しみ。

掟に縛られている村への憎しみ。

呪ってしまいたいほどの憎しみがあるものの、

大切にしてきた村の子供達への愛おしさもある。

本当にいろんな感情が流れてきて、

気が狂いそうになりましたし、

苦しかったです。



この時の世の1番の課題は

親…特に父親とのことが課題だったと思います。

父親が村の長なので、

父親を1番に憎んだでしょう。

他にも残した課題はあるでしょうが、

その後の後世で解消した課題もあるでしょう。

父親との課題は…

その後の後世でも課題として残ることが多く、

今、私は目の当たりにしていると感じます。



神様の赦しというより、

後世で課題として残るのが、

自分で命を断つことの重さです。

1番わかりやすいところで書いているので、

たいした課題じゃないと感じるかもしれません。

当人の私からすると、

父との課題は大きな問題なのですが汗



普通に生活していても、

乗り越えられず残ってしまう課題もあると思います。

ですが、命を断つということは、

そのまま生きているより、

大きな業として課題が残ります。



ハスミは生贄神事をなくすよう

ずっと話していましたし、

それをどうにもできなかったことを考えると、

どうすればよかったのか

答えは出ませんでした。



そのままがんばって生きて欲しかった…

とも、言えず…

神の声を聴く、

命の重さをわかっているハスミの想い。



ハスミの辛い気持ちを想うと、

大変にはなってるけど、

私が受け止めて乗り越えないとだなぁ、

と思っています。



私は前世の記憶があるので、

業(カルマ)を受け止める覚悟をしたのですが、

記憶なく、そのまま業として苦しんでいる人も

いらっしゃると思います。

残した課題は後世で重くのしかかるのです。



ライトが、

『辛くても頑張って生きようね』

というのは、

生きていれば、

辛い気持ちも乗り越えて、

いつか笑える時が来るかもしれない。



命さえあれば、

変えることは可能なんです。

ハスミに関しても、

ハスミを支えようとしている人は

他にも何人もいました。

自分の苦しみをバネに、

もっともっと踏み込んで、

自分の味方を長につけていたら

村を変えていけたかもしれません。



ハスミの話は過去の話です。

どうすれば良かった、

などと話しても過去は変えられません。



ですが…

今生きている私達の未来は変えられます。

今苦しくても、

それを乗り越えたら、

笑える日はきっと来る。



諦めないで。

時には後ろ向きになったっていい。

疲れたら休んだっていい。

生きてさえいれば、

いつかきっと前を向ける日が来るから。

私がそうだったから…。