お正月まであと数日。
年を越す前に神社にてお神札を受け、
お神札を入れ替え新年を迎える方も多いかと思います。
お神札やお守りは、
神様の力の宿った物です。
買う物ではなく、授かる物になります。
授かる場所だから、
お神札やお守りを受ける場所は授与所と言います。
みなさん、見たことがあると思いますが、
お神札やお札の金額について、
『初穂料』と書かれているかと思います。
元来神様へは、豊作のお礼や祈願として、
初穂や初物を供えていました。
それがいつしかお金へと変化していき、
神様へお供えするお金のことを
『初穂料』と言うようになったのです。
つまり、
お神札やお守りを受ける際に出すお金は
神様へのお供物。
神様のお力の宿った物を頂きますので、
お金をお供えさせていただきます、
ということなのです。
神職という立場上、
言いづらい点ではあるのですが、
神様へお供えするお金に
おつりをください、
というのは失礼なこと。
できる限り、
おつりの出ないよう
初穂料をお支払いください。
それでも、
たとえば800円のお守りを受けるのに、
千円札しかお財布になかったとします。
この場合、
200円のおつりは仕方のないことだと思います。
ですが、1300円出して500円玉でおつりをください、
というのは、欲になりますので、
神社やお寺では、控えたほうが良いと思います。
お神札やお守りを受ける際、
お支払いするお金は神様へのお供物。
そう思うと、神社やお寺での
お金の扱い方が変わってくるかと思います。