日常、市販のクッキーやデザート、パン、ケーキ、ドーナツ、スナック菓子、フライドポテトなど多種類の加工食品に含まれる「トランス脂肪酸」のことをどれくらい意識しているでしょうか?
トランス脂肪酸は、科学的に不自然な構造を持つ
植物油由来の物質です。
もともとの植物油自体にはほとんど含まれてはいませんが、そこからマーガリンやショートニングなどを製造する過程で発生します。
体に入り込むとさまざまな形で細胞の働きを低下させる恐れのあるトランス脂肪酸は海外の研究では、糖尿病、がん、アトピーなどのほか、
うつをはじめとする心の病の原因になるとも報告されています。
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私が驚いたのは、2009年5月に講演依頼を受けてブラジルを訪れた際、飛行機内で出されたクッキーに「トランス脂肪酸0%」と明記されていたことです。
例えばこれが「0g」という表示であったならば、世界的にそれほど珍しいことではありません。
というのも国によって違いはあるとはいえ、ブラジル国内の場合、1食分の加工食品に含まれるトランス脂肪酸の量が0.2グラム未満であっても、「0g」と表示することができるからです。
ブラジルでは「微量でも注意すべき」と慎重な態度がとられているようにも思えます。
一方の日本では、いまだにトランス脂肪酸の表示義務はありません。
「日本型の食生活で摂取する量であれば問題ない」という見解がその理由です。
たばこのように、消費者側がリスクを知った上で自己責任のもとに利用するのであれば、まだ分かります。
しかし、どのような影響があるのか、またどのくらい入っているのかといった情報を消費者側が一切知らされずに、トランス脂肪酸を摂取し続けて健康上のトラブルを生じていたら、果たして誰が責任を取ってくれるのでしょう?
やまだとよふみ先生の体験(引用)↑
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世界はトランス脂肪酸の表示を義務づける方向へ確実にシフトしています。
米ニューヨーク市では2006年12月、レストランやファストフード店でのトランス脂肪酸の使用を禁止する法律が可決されたほか、現在では米国各地、さらにはヨーロッパ各国でも同様の法律が施行されています。
また、アジアを見るとお隣の韓国でも、2007年からトランス脂肪酸の表示が義務化されました。
食事は体を作る基本です。
何を食べたかによって、どのような体になるかが決まるといっても過言ではないのです。
それにもかかわらず、今まで体にいいと思われていた食品が、むしろ悪影響をおよぼす危険性に気づかないでいるのがいまの日本です。
食の問題は、私たちが正しい情報を得られるかどうかが重要な問題です。
また、それを判断するための基礎知識も欠かせません。
どんな食べ物が体に良くて、何が悪いのか。
私たちは聡明に見極めて生活しなければならないのではないでしょうか?
医学、教育、スポーツに関わるすべての人々が、食について謙虚に正しい知識を求める社会にしていきたいものです。
「食と予防医学」(やまだとよふみ先生)より引用
山田豊文が目からウロコの「病気にならないための方法」を大公開!
トランス脂肪酸は、科学的に不自然な構造を持つ
植物油由来の物質です。
もともとの植物油自体にはほとんど含まれてはいませんが、そこからマーガリンやショートニングなどを製造する過程で発生します。
体に入り込むとさまざまな形で細胞の働きを低下させる恐れのあるトランス脂肪酸は海外の研究では、糖尿病、がん、アトピーなどのほか、
うつをはじめとする心の病の原因になるとも報告されています。
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私が驚いたのは、2009年5月に講演依頼を受けてブラジルを訪れた際、飛行機内で出されたクッキーに「トランス脂肪酸0%」と明記されていたことです。
例えばこれが「0g」という表示であったならば、世界的にそれほど珍しいことではありません。
というのも国によって違いはあるとはいえ、ブラジル国内の場合、1食分の加工食品に含まれるトランス脂肪酸の量が0.2グラム未満であっても、「0g」と表示することができるからです。
ブラジルでは「微量でも注意すべき」と慎重な態度がとられているようにも思えます。
一方の日本では、いまだにトランス脂肪酸の表示義務はありません。
「日本型の食生活で摂取する量であれば問題ない」という見解がその理由です。
たばこのように、消費者側がリスクを知った上で自己責任のもとに利用するのであれば、まだ分かります。
しかし、どのような影響があるのか、またどのくらい入っているのかといった情報を消費者側が一切知らされずに、トランス脂肪酸を摂取し続けて健康上のトラブルを生じていたら、果たして誰が責任を取ってくれるのでしょう?
やまだとよふみ先生の体験(引用)↑
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世界はトランス脂肪酸の表示を義務づける方向へ確実にシフトしています。
米ニューヨーク市では2006年12月、レストランやファストフード店でのトランス脂肪酸の使用を禁止する法律が可決されたほか、現在では米国各地、さらにはヨーロッパ各国でも同様の法律が施行されています。
また、アジアを見るとお隣の韓国でも、2007年からトランス脂肪酸の表示が義務化されました。
食事は体を作る基本です。
何を食べたかによって、どのような体になるかが決まるといっても過言ではないのです。
それにもかかわらず、今まで体にいいと思われていた食品が、むしろ悪影響をおよぼす危険性に気づかないでいるのがいまの日本です。
食の問題は、私たちが正しい情報を得られるかどうかが重要な問題です。
また、それを判断するための基礎知識も欠かせません。
どんな食べ物が体に良くて、何が悪いのか。
私たちは聡明に見極めて生活しなければならないのではないでしょうか?
医学、教育、スポーツに関わるすべての人々が、食について謙虚に正しい知識を求める社会にしていきたいものです。
「食と予防医学」(やまだとよふみ先生)より引用
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