整体と漢方を組み合わせる

幼少時に小児マヒにかかるも、
成人してから二児を出産された女性。

数年前に頸椎ヘルニア手術をされ、
最近はめまい、頭痛と右の肩甲骨のあたりが痛いとのことで、
３カ月ほど施術を続けてこられました。

右に左にぐにゃぐにゃに歪んだ背骨を矯正していきつつ、
外反母趾もあり、骨盤もひどいゆがみようで、
「まずは土台から」と外反母趾用サポーターを着用していただき、
体幹を鍛えるべく重心のかけ方に気を付けたスクワット運動も続けていただきながら、
少しずつ調整していったところ、
かなり背中がまっすぐになってきました。

めまいも軽減したとのことでしたが、
右の肩甲骨のあたりの痛みがなかなか取れない。
（施術の後は楽になられるんだけれど数日でまた痛み出す）

そこで、身体の中からもケアが必要と思い、
漢方を処方してくれるクリニックを紹介しました。

クリニックなら、漢方薬でも保険が効くから
続けやすいですね♪


今日、この女性のところに伺ったところ、
前回から３週間あいてたにもかかわらず、
背骨の歪みもほとんどなく、
ちょっと骨盤がゆがんでるかな、くらいでした。

そして、クリニックで処方された薬がとても合っていたようで、
右背部の痛みが取れたそうです。

痛みが楽になったから、
余計な力を使わなくていいので
身体のゆがみも少なくおさまっている感じ。


何を処方されたか聞くと、

柴胡桂枝乾姜湯（さいこけいしかんきょうとう）
と、

背中が痛い時に飲む頓服として
苓桂朮甘湯（りょうけいじゅつかんとう）

とのこと。

柴胡桂枝乾姜湯（さいこけいしかんきょうとう）
疲れやすく、手足が冷え、イライラと不安感があり、痰の多い方
神経過敏な虚弱体質者の更年期障害や不眠症、神経症、血の道症

苓桂朮甘湯（りょうけいじゅつかんとう）
冷え、めまい、ふらつき、立ちくらみ、頭痛、どうき、息切れ、尿量の減少

冷えと水分調整がうまくいっていないことが影響していたということなんですね…。
そして、ストレスが加わるとめまいと頭痛がひどくなる彼女の精神状況も加味しての処方。
肝も関係して右側の痛みか…。
（・・・ってまだ表面的な解釈しかできないけれど＾＾；）


なるほどなあ…。


柴胡桂枝乾姜湯（さいこけいしかんきょうとう）は以前、
風邪が長引いて咳が２か月近く止まらず、
しまいには背中だけすごく冷えている状態になった時に
処方されたことがありました。

風邪が長引いて消耗しきって、
冷えがあるので柴胡剤が向くとのことで、
本当にこれを飲んでみるみる回復したので
びっくりしたものでした。

そこから証が変わり、
別の漢方薬を処方され、
いつの間にか風邪が治ったっけ…。



漢方に興味があるものの、
まだまだ片足のつま先を突っ込みかけたくらいの
私には、とても勉強になります(＾-＾)


からだの中からと外からと両方ケアすることって
とっても大事ですね☆


患者さんのからだの変化を目の当たりにできて
とても幸せです♪

私ももっと勉強しなくっちゃ♪

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