今日、初めての体験レッスンに行ってみました。
犬友さんに誘われていった、軽い運動とダンスのレッスンです。
ステップを覚えるところでちょっとあせりました。
他の参加者の皆さんはこれまでも何回も通っているようで、降り付けもステップも慣れている様子。
カーチャンは、まずは足運びぐらい頭に入れねばと先生の動きを見る。
先生は「とりあえず見て、ついてこられるところだけ一緒にね」とカーチャンに優しく指導してくださる。
音楽が鳴る。
…
その時間だけ、Hanaのことを考えなかった。
Hanaのことを考えない。ちょっと楽しいなと感じながら、けっこうついていけている。
そういう楽しみ方は、Hanaが旅立ってから、今日が最初のできごとではなかったかしら。
初参加のカーチャンに生徒(参加者)の皆さんも優しく明るく話しかけてくださる。
カーチャンも、えへへ、あははと笑いつつ、汗を拭いて、着替えて、やがて自転車に乗って、家へ帰る。
…
家に帰って、いつものHanaの写真を見る。
ボードに沢山散りばめた笑顔。
「ただいま、ダンス、楽しかったよ」と言ってみたけれど、なんでだろう、ニコッとできなかった。
一時でも、楽しんだ自分が薄情なような気がしたのかな。
この春咲きまで、つらい症状を受け入れ、ときに症状と立ち向かい、ひとり旅立ったHana。
カーチャンが横で撫でようが添い寝していようが、旅立つ時にはひとりだったはず。
苦しかったろうな、言いたいこともあったろうな、と何度振り返っただろう。
今日、カーチャンは、そこそこ健康な体で音楽に合わせて踊ってきました。
こんなことして、良かったのか。いいのかな。早すぎなかったのかな。
そんなふうに、最近は落ち着いていたはずが、罪悪感に似た感情に圧倒されかけました。
どうとらえたらいいのだろう。
Hanaから見れば、楽しそうなカーチャンの方がいいに決まっているのだろうけど。
カーチャンはまだ、自分を許せずにいるようです。