この前、保護犬の引き取りや介護、見送りの経験を長年積んできた友人とお昼ご飯を一緒にいただいていたときに出た話題の一つ。

 

彼女がとある猫カフェにいたとき(最近、猫も飼い始めたそうです)、そこに入ってきた初老くらいのご夫婦とスタッフの方の会話が耳に入ったそうです。猫を飼いたいという希望を口にされたご夫婦に対して、そのスタッフの方が、オーナーになるには年齢制限があるということを、少しばかり事務的に説明している印象があったと。ご夫婦は、わかりました、としょんぼり気味にカフェから出て行った、と。

 

彼女の意見:

「あなたはこれから長くは生きられないかもしれない、って暗に言っているようなものだけど、自分だっていつ死ぬか分からない。いつ病気になるか分からない。明日、事故で死ぬかもしれない。知らない人にその人の寿命にまでかかわることを口にするときは、相手を想いやる表現が必要」

 

「同居する家族がいる家庭じゃなくちゃだめというけど、家族同士でちゃんと話し合えていなかったり、そっとしておいてもらえないストレスが増えたりしたら、動物も可哀そう。単身の人がオーナーになって、数時間仕事に出るのは仕方がないとして、それ以外の時間は動物に寄り添って世話を頑張るというのと、どちらがまだいいかと考えると、後者かもしれない」

 

ううむ…カーチャンも考えてしまいました。

 

カーチャンも、仮に保護団体さんから保護犬を引き受けたいと願っても、年齢的に微妙なのでもしかしたら断られるかもしれません。カーチャンは自分ではまだまだ体力や健康に自信がありますが、それがあと15年以上続くという保証は、本人にも誰にもできません。

 

カーチャンよりもずっと飼育経験が多くて、経済的にも健康的にもまだまだ犬を育てる余裕がありそうな高齢者(日本で使われている定義の「65歳以上」という意味です)のご夫婦も知り合いにいますが、もう里親にはなれないからといってブリーダーから購入した子犬を嬉しそうに飼い始めました。こうなったら頑張って健康でいてねって応援するのみです。

 

その他にも、ペットOKの物件に住んでいるのか、そこにずっと住めそうなのか、という問題もありますよね。

 

ううむ…

 

カーチャンにはね、答えが出せないんですよ。何がいいのか。

 

Hanaには近所で半日から数日間までなら預かってくれる犬友さんがいました。普段、何回か遊びに寄らせてもらって、そこの犬たちとHanaの相性や遊び方やくつろぎ方をよく見て、これなら大丈夫だねってお互い納得の上で預かりをお願いしたことがあります。急な用のあった時はとても助かりました。出先では、報告の写真や動画がバンバン送られてきて、ほっとしたなぁ。

 

オーナーは確かに最後まで責任を持って自分の犬の世話をするべきです。同時に、動物病院だけじゃなくて、周りの仲良しさんとも、時々助け助けられるような関係を築いておく。それは、いざという時に、一時的であっても犬にストレスの少ない環境で過ごしてもらいつつ、その時その時の解決法を見出すのにすごく助かる。そんな風には考えています。カーチャンも、最近はヘルプする気に満ちてきましたよ。

 

最終的には、(抽象的かもしれないけど)やっぱり「愛」ですよね。

 

今日も保護犬たちと新しい里親さんとの嬉しいご縁が結ばれますようにラブラブ