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○参加メンバー
セット
ダン=クェール
エミ
生島斗真

○これまでのあらすじ
前回の冒険で、なんとかエアを立ち直らせ、思考の迷宮から救い出した。
生徒会パーティ一行は救い出したエアを休ませるために一旦本校へ戻ることにした。
だが、戻ってみると生徒会長へのリコール運動が立ち上がっていた。

斗真の話
○オープニング
俺は精の付く食べ物を用意して、療養中のエアを見舞う。エアは部屋におらず、周りの人に聴いたところ、屋上で洗濯物干しを手伝っているとのこと。
屋上へ行くと、楽しそうに鼻歌を歌いながら洗濯物を干すエアを見つけた。
エアに声をかけ、元気そうか見る。まだ疲れてそう。
帰りに看護師の人に食べ物をエアの病室においてあるのでよろしく頼む、というと、いつもありがとうという言葉と、最近エアの食が細いという話を聞く。気になるが、、。
救護院を出ると、どこからか透き通った歌声が聞こえた。ふらふらとそっちに行こうとしたら歌声が途切れた。やれやれ、恥ずかしがり屋だな。

○ミドルフェイズ
生徒会室に集合した。リコール運動が気になるが、会長のセットはあまりリコール運動に対処する気がないらしい。民意がそうならしょうがない、みたいなことを言ってる。まあ、俺は生徒会を助けてくれ、とフンディン先生に言われてここに来るようになったが、今となっては特に生徒会じゃなくてもここのみんなを助ける気でいる。どっちでもいい。

他にはゲリラライブをやっているやつがいて困っているらしい。ま、どっちかをやるのかな。

ダンがリコール運動に加わっている主な生徒会会長を目指すやつの話を調べていた。あまりまともなやつがいないらしい。
ウクバール王国の第三王子のイベルト。アヴィリオンを軍として再編して開拓地に乗り込みたいらしい。アヴィリオンは軍じゃない。
風紀委員長のリカルド。綱紀粛正をしたいらしい。窮屈になるね。
メイヴ。私のためのグッドルッキングブレイブを集める。なんだそりゃ。生徒会長にならないでもできるだろ。
ゴンダ・グレー。報道研のやつ。
そして、こんなのが出たら困るから、と教官たちから担がれたエミ。
どれもこれもダメだろ。最悪エミかな。

とりあえず、他の候補者を見に行く。
ダンと一緒に歩いていると、メイヴが集会をやっているのを見た。見ていると叫んでいる男どもの目がぐるぐるしている。
その中にダンが分け入って行く。よくやるなぁ。と思っていたら、いつの間にか俺も魅入られた。
気がついたらメイヴちゃんサイコーとか言ってた。
ダンは平気らしく、メイヴに政策を問い質そうとしていたが相手にされず、最後は壇上に出されてメイヴにキスされていた。そこでダンもついにはおかしくなったらしい。
ダンをみんなで縛り上げて、今日のメイヴちゃんへの生け贄だーと校内を練り歩くというアホなことをして、最後は放置されたらしい。
気がつくと隣に縛り上げられたダンがいたので、縄をほどいてやった。

やべーなと思いつつ寮で過ごしていたら、エミが寮までやってきた。顔を出すとエミが険しい顔をする。見たことがない顔だ。後ろを向けというので向くと、メイヴのことが心からスッと消えた。
何でもメイヴの呪いに掛かっていたらしい。それをエミが解いてくれたと。
後エメラルドの魔除けを渡してきて、つけろと言われたのでつけた。

次の日、校門付近をエミと歩いていたら、急に魔導トラックか校門前に止まるのが見えた。
行ってみるとトラックの荷台が開いた。なかにはバンドがいて、演奏を始めた。ライブだ。
エミに聞くと、こんな話は聴いてないと言う。つまり許可なしのライヴ。ゲリラライブというやつだな。
殴るか聞いたが、エミは首を縦に振らない。
終わったときに許可を取るように言うのだと言う。 
ま、いいけどね。あ、あのボーカルの女は戦士科だな。見たことがある。
その事をエミに伝えるとエミは調べていた。エリザベート・バートリというらしい。魔法科にも同名の人がいるとのこと。
ふうん、とみていると、白い制服の連中が出てきて、集まっている人たちを散らし出した。風紀委員たちだ。先頭には風紀委員長のリカルドがいる。
「このライブは許可を取ってない。禁止だー。」なるほど。そりゃ取り締まるよね。
その声を聞いてか、彼らは逃げ出した。ボーカルは飛んで逃げて、他のメンバーは魔導トラックを置いて三々五々逃げ出した。
ここは番長として風紀委員長をからかわねば。にやにやしながら風紀委員長のリカルドをつつく。
なんだ貴様は。と険しい顔のリカルド。しかし隣にいるエミにはちゃんと礼を尽くす。さすがだ。
どうも何度もやっているらしい。ちゃんと許可を取るよう指導したのか、にやにやしながら聞いたが、やっているとのこと。でもエミが聞いたことないって言ってるんだよなぁ。
ライブは終わり、風紀委員が魔導トラックを動かしていくのを見た。
まあ、あとはエミがやるそうなので、任せよう。

次の日、ふらふらと透き通った声を探していたら、救護院の方から聞こえてきた。
前回は普通に近づいたら気づかれたので、こっそり近づく。
エアが歌っている。そしてその周りで、小鳥たちが舞っている。

いいね。思わず不思議な友人のケツアルカトルに声をかける。
すばらしいね。さすが竜の巫女。
そうじゃが、あの娘、まだ何か引きずっておるぞ。寂しい歌なのはそのせいじゃ。 
もう一回向き直させる必要がある?
それか、自信をつけさせるかじゃ。

そうしていると、歌が終わった。エアがこちらを向き、恥ずかしそうに去っていく。
それをみとどけてから、不意に後ろからポカリと頭を叩かれた。ふりむくと校長がいる。
邪魔をするなと怒っている。エアは癒し手なので仲間が近くにいると分かるらしい。
校長としては徐々に自信をつけさせたいようだが、エアは俺たちの仲間だ。俺たちが自信をつけさせてもいいだろう。
お主にできるのか?
俺にはできないかもしれないが、俺たちにはできる!

生徒会室に戻ると、エリザベート・バートリのライブの件はエミが顧問を見つけ、正式に同好会にして会場の使用許可まで取ったらしい。さすがだな。
リリー曰く、今許可を取ってもリコールされたらどうなるか分かりませんけどね、とのこと。

特に揉め事もなさそうなんで、生徒会を出てふらふら校内を歩く。
すると、イグルド王子の演説会みたいなものをやっていた。よくやるよ、と見ていると、司会の男がここで聖龍の巫女エアさんの応援演説です、などと言い出した。

よく見ると演壇の周りにエアがいて、周りの女子に押し出されるようにして演説台の前まで出されている。エアの顔が青ざめている。
なにも考えずに飛び込んだ。エアをかばい、その場から連れ出そうとする。 

なんか司会のやつがエアが応援演説をしてくれると言ったのだ、等というが、エアに聴くと首を横に振る。
そうは言ってないぞ、と答えてステージから降りようとするが、司会が邪魔をする。もう殴ってしまえ。
拳を振るうとイグルド王子が司会をかばった。面倒くさい。こいつも殴るか?
イグルドはエアに呼び掛ける。
「エアよ、聖龍の巫女として、私の応援演説をしてくれると言ったのではなかったか?」
再度エアを振り返り聴いてみるが、答えはいいえ。
「そんなことは言ってないといってる。」
司会が口を挟む。
「そんな、私は応援演説をしてくれると聴いたのです。」
埒が明かん。全員殴って逃げ出すか。そう覚悟して拳を握ったところで、エアが背後から言う。
「もういいです。演説します。」
俺はビックリした。
思わず振り返ってエアに言う。
「本当なのか?嫌なんじゃないのか?本当に嫌なら何をしてでも逃がしてやるぞ?」
「お願いです。私の前でこれ以上人を傷つけることも、傷つくことも見せないでください。」
殴った方が早いんだが、だがエアが一歩踏み出そうとしているようにも見える。エアを信じて俺はエアの脇に退いた。

「イグルド王子様にお願いがあります。どうか魔族とも手を取り合って、平和な世界を作ってください。それを約束していただければ、私は喜んで応援演説をさせていただきます。」
「それは聖龍の巫女としての言葉か。」
「違います。一人の小さな女の子としての言葉です。私はただそういう存在として祭り上げられたにすぎません。」
「それでは聴くことはできん。ただの町娘の言葉ではな。」

そういって、イグルド王子は引き下がった。
司会が「あーあ、言っちゃった。」と呟く。

だが俺は嬉しかった。あんなに落ち込んで自分を卑下していたエアが、立派に意思を出した。すばらしい。
エアを伴って演壇から降り、寮まで送った。

その後、生徒会でセットの彼女の失踪が明らかになり、選挙してる場合じゃない、とばかりにセットや他のメンバーが動いてリコール投票の内実を暴き、リコールは失敗した。


○エンディング
透き通った歌声が聞こえる。
忍んで近づくと、エアが歌ってて、となりに校長がいて、その膝で猫がまんじゅうになっていた。
にこにこしながら静かに、エアの歌を聞く。
 
 何しとるんじゃ。声をかけんかい、と校長が言う。
 静かに聴くのがいいんですよ。と返すが、それでも声をかけろと言う。
 エアはなぜか、赤面している。
 校長が先に帰ったので、エアに、よく言った。すばらしかった。と伝える。大したことじゃない、自分のためだ、とエアは謙遜するが、俺はそうは思わん。小さいかもしれないが、ちゃんとした一歩だった。自分のためだろうと、あんなに自分を否定していた彼女が一歩踏み出せたことはとても嬉しい。
ケインが羨ましいね。

そして、セットが彼女を追って失踪した。探さないでください、という書き置きを握りつぶすリリー書記の顔が怖かった。


登場人物
生島斗真(PC):筋肉こそすべて、脳筋馬鹿番長。番長=空手家=デビルアームズ。女神ラクシュミいりの魔晶学ランを着る。
ラムネ(PC):ターミナル管理者の女の子。ちっこい。
ダン=クェール(PC):竜騎士、修験者、サマナー。坊さん。
エミ(PC):水の巫女を務める少女。リラの街では崇められている。
セット(PC)生徒会長。斗真は困ったことがあったら全部セットに振ればいいと思っている。
エア:龍の巫女。16歳女性。前々回の話で、ゲートへ飛び出して行ってしまい、ゲートの中に閉じこもっている。
アル少年:エアを助けたくて、ゲートの前で待っていた少年。実はケインの竜であった。
リリー:生徒会書記。fgoの刑部姫のイメージ。


○用語
ウクバール王国:魔法王国。アヴィリオンがある島の北にあるらしい。
アヴィリオン:魔法学園。戦士科、魔法科、神官科、盗賊科のよっつの科があり、冒険者を輩出している。絶海の孤島にあり、各国の共同出資で運営されているらしい。