今年のオリーブオイル | 私のイタリア時間

私のイタリア時間

イタリアに住みはじめて、20年もの月日が経ちました。
イタリアでの何気ない日々。流れる時間の中で起こる、ふとした出来事や思い。
このブログでは、そんな日常を1枚の写真と共に書き綴っています。



近所の肉屋に行く。


お肉屋さんのカウンターの上には、
パスタソースだの
スパイスだの、
ついでに買っていきそうな商品が置かれていて
その一角に
オリーブオイルが置いてあった。

「これ、お宅で作っているの???」

聞いてみると
店主の家の自家製のオリーブオイルなのだと言った。


昨年の話である。


今年もまた、
この時期がやってきて、
だから、なんとなく
そんな話が始まる。


「今年は、どんな感じ?」

「今年はね、剪定したから少なかったのよね…」


そう、答えると
見知らぬ人が参戦してきた。


「もう収穫したの???そりゃ、早すぎるよ!10月の末か11月じゃないと!」

結構、あちこちの家庭レベルで
オリーブオイルは作られている。

聞くと、
フィレンツェ近郊の人だった。

トスカーナはデカい。

北のフィレンツェと南のマレンマでは
同じトスカーナでも
気候が幾分か違う。
だから、
成長具合も違うし、
収穫時期も変わってくる。
ちなみに、
その年の天候にもよる。

何が正解って言うのは、ないんだろうと思った。


「なかなか、売れないんだよね。店先に置いといても。」

いい具合に、お肉屋さんがポツリと言った。


多くの人が手がけているオリーブオイルも
その質や味が秀逸であったとしても
皆に届くような販売が出来る機会は、本当に稀で
だからこそ、貴重なんだよな…と
改めて思う。

一般に手にできるオリーブオイルの多くは
どこでも手に入れられるような
大きな会社ばかりだから。


2年目になる今年、
収穫量こそ少なかったけれども
なかなか美味しいオリーブオイルが出来上がった。









今日もありがとう!
⬇︎



イタリアランキング




最後までお付き合い、どうもありがとうございます。