そして、いよいよ3位決定戦。
気持ちを切り替えて頑張らないといけません。
相手は練習試合でいつも勝つT中。
勝ち上がる予定だったW中よりこわくない。
中学のバスケはディフェンスはマンツーマン。
つまり、1対1で守らないといけません。
しらないチームだと、だいたいの体格とか背番号で予測し、
守る相手を決めます。
娘は試合したことある相手だと、
一番ポイントを決める相手につくことにしていました。
これはディフェンスの要のYちゃんが出れなくなって、いろいろやってみて
そういうことに。
半分くらいは娘の決意の表れですが。
今回のT中はキャプテンがうまいので、
もちろんキャプテンにつく娘。
相手は背が高いので娘とは体格差があります。
いつもなら動きを封じれるのですが、
勝ち上がったT中は勢いがあり。
失意の我がE中は勢いがない。
それでもなんとか前半は勝ち越していましたが、
3ピリで流れが完全にT中に。
見ると、得点を決めていく相手のキャプテンに
これは無理だと娘はあきらめてしまい、
ディフェンスの相手を別の子に交代してもらってました。
その子も無理だと、もう一人の子に交代してもらっていました。
その間に相手のキャプテンはどんどん得点していき。
ガタガタと崩れ落ちて行く娘達。
3ピリ終了時点では、なんと50対31の19点差で負け越していました。
ああ、これはもう完全に無理だ。
あと1ピリ(8分)で挽回はできない・・・。
前回のK中戦での逆転劇は9点差でした。
今回はそれの倍以上。
もう、3位でも4位でも県大会には出れるから、
仕方ないか・・・・。
普段は勝てる相手なのに、こうまで落ちてしまうとは・・・。
ところが、4ピリで生き返ります。
娘はやっぱり自分がつく、とキャプテンにディフェンスにつき。
そして、守り方をオールコートにチェンジしました。
普段はコートの半分くらいまで戻って相手の攻撃を守るのですが、
スローインするときからしつこくチェックし、
あせる相手のミスを誘ったり、パスカットしてすぐに攻撃するやり方です。
これは体力を使うので、いつも使うやり方ではありません。
しかし、流れを変えないといけない、こういう場面では効果的でした。
相手はキャプテンは上手ですが、他の子は普通なので、
他の子を囲った時、ミスが発生。
すかさず、ウチが攻撃する、
あれよあれよと4ピリ開始2分で、14点をひっくり返し、
50対45の5点差まで追いつきました。
相手のキャプテンは試合中なのに、
「ヤバイヤバイ」と地団駄を踏みながら半泣き。
そうだよね~・・・勝ちを確信してたよね~・・・・。
これは可能性が出てきた!!
流れがこちらに傾いた!!
しかし相手も黙っていません。
そこからは入れたり、入れられたりのシーソーゲーム。
そしてついに娘の放ったスリーポイントシュートで逆転!
さらに1点2点でせめぎあい。
残り1分半で、なんと娘が5ファウルで退場に。
万事休す!
みんな!なんとか1分半持ちこたえて!!と託す。
残り1分を切った時点で3点差で勝ち越し。
これは・・・・イケるんじゃないか・・・というところで、
相手のキャプテンのスリーポイントが決まり、同点に!!
ああ、同点で終わるとどうなるの?
延長になるの?
でももう娘は出れないし。
と思いめぐらす残り6秒で、相手のファール!!!
2ショットのフリースローチャンス。
試合会場は、隣でやってた決勝戦も先に終わって、
周りは皆この試合に集中している。
のこり6秒の同点。
このフリースローで勝敗が来まる!
ものすごいプレッシャーの中、
シュートする9番のSちゃん。
1投目は・・・・・はずした!
しゃがみ込むSちゃん。
頑張れ!!頑張れ!!頼む!!!
2投目は・・・・・・・・入った!!!
うお~とどよめく会場。
すかさず攻撃にうつるT中!
のこり6秒、T中のキャプテンが放ったスリーは
ゴールをつるんと滑ってはじかれ、
60対61で勝利したのでした。
すごい・・・・・。
すごい試合でした。
娘達は4ピリだけで30得点した計算になります。
もう完全に諦めていたのに。
娘達は諦めていなかった・・・・。
なんとか地区3位で終わることができました。
長くなりましたね。もうすぐ終わります(笑)