トルコで一世一代の女の危機! | ユウコの世界一周ブログ

トルコで一世一代の女の危機!

「天は赤い河のほとり」の舞台、ハットゥシャシュ遺跡への拠点の町に朝5時半到着のバスに乗った。


・・・はずだった!!!

そのバスが予定時刻よりもなんと2時間半前、深夜3時に着いてしまった叫び


すやすや寝ていた私は突然起こされ、一瞬何が起こったかわからなかった。




え!?
こ・・ここ?



おろされた場所はバス停でもなんでもない道路のど真ん中。

下車したお客は私一人。

辺りは真っ暗で家の灯りすらみえない。



無情にもバスはそのまま走り去っていった・・。


その瞬間私が考えたのは「襲われる!」ということだった。

女性の旅人にとって、一番恐ろしいのは強盗ではない。
お金やカメラで解決するなら私は差し出すが、身体だけは絶対に差し出せない。


婚前交渉が禁止されているイスラム教国家のトルコで、深夜3時に人通りのない道を日本人女性が一人で歩いていたらどうなるか、想像するだけで恐ろしい!

私は必死でどこか避難できる所がないか探した。せめてあと2時間、明るくなるまででいい。



ふと後ろに気配を感じて振り返ると、なんと後方200mから犬の大群が歩いてくるのが見えたドクロ


ひぇー!!



今日このとき程バックの車輪を疎ましく思ったことはない。

音ひとつない真っ暗闇の中、車輪の音だけがゴロゴロと大きな音を響かせる。


「お願いだから静かにしてくれ、どうか私に気づかないでくれ」と泣きそうになりながら競歩並みのスピードで歩いた。




するとなんと前方に灯りが見えるではないかひらめき電球


助かった!

その灯りはガソリンスタンドだった。


全く英語ができないトルコ人の若い男の子2人に必死にジェスチャーを交えて朝までここに居させてほしい旨を伝えた。


すると一人が部屋に案内してくれた。

真っ暗で何もない無駄に広い部屋にベンチが2つ。

どうやらここで寝ろと言っているようだ。ストーブまで用意してくれた。




ほっとしてふと前を見ると、羊の大群が目の前を通り過ぎていった。





さっき私が犬の大群だと思っていたのは、なんと羊だったのだビックリマーク

私はなんだか可笑しくなってきて一人笑ってしまった。




ベンチに横たわって数分後、ドアが開き男の子が入ってきて私が寝ていた横のベンチに腰掛けた。



私はその音を聞きながら、緊張で全身が強張るのを感じた。


ここはガラス張りとは言え真っ暗な密室。

このガソリンスタンドにはトルコ人の若い男の子2人しかいない。

もし彼が私をここで襲っても気付く人は誰もいないだろう・・・。


平静を装いながら頭の中はフル回転していた。


どうしよう・・。


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