世界
年末にちょっと探し物をしていたら、古いノートが出てきました。
ペラペラと捲ってみたら、ずいぶん昔に新聞の日曜版から抜き書きした記憶がある、見田宗介さんの文章に目が留まりました。
鉛筆の走り書きなので正確ではないかも知れませんが…。
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(インドに)ニルヴァーナコミューンというふしぎな場所があって、コミューンといっても門だけがあって、そこをぬけるとまたふつうの樹や虫や人間までいる荒野なのです。
その門の詞にこんな言葉が書かれていました。
わたしはあなた
あなたは彼
彼はかのじょ
かのじょは水や鳥
水や鳥は空や谷
ここすぎて
目をつむり
泣け
その門をぬけて、またふつうの世界なのです。
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確か、写真もあったような気がするのですが見つかりませんでした。
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読んでいると心がしん、となるような不思議な詞でとても印象に残っています。
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久しぶりに読み返してみて、世界というカードの、この中空に浮いているリースを思い浮かべました。
世界は、大アルカナ最後のカード。
このリースを抜けて新しいステージへ、というカードですが、ここを抜けても、おそらく目に見える周囲の景色は、今までとさほど変わりはないのではと思います。
けれど、ちょっとだけ、私たちの視点が変わり“見え方”が変わっている。
私たちは、それと知らずにこんな門やリースを何度もくぐり抜けているように思います。
それが、“気づき”と言われる体験ではないでしょうか。
たくさんの小さな気づきを重ねて、螺旋階段を昇るように成長してゆくわたしたちの魂。
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ウェイト版タロットの世界観とインドの荒野が繋がったひと時でした。
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今日もお読みくださってありがとうございます🙇♀️✨