Singles 2013年4月号
-ハン・ジョンウは、ステレオタイプに陥ることもあるキャラクターでした。
メロ(甘美で抒情的)な部分が大きい上に内面に傷を抱えた刑事で、普通はひたすら悲しんで激しい演技をするものと思っていたんです。
ところがハン・ジョンウはとても正しい青年で、暖かい何かを持っています。個人的にそんなジョンウが好きなのですが、それがパク・ユチョンが作ったハン・ジョンウの色だと感じました。
初めそのような意図はなかったんです。監督と話をした時には、元の感じでやろうとは少しはあったんですが、僕が演じたハン・ジョンウはそんな感じではなかったようです。始まってみると、ついつい(笑)、そう、自然に流れていったようです。
-共演したオ・ジョンセさんが、他のインタビューで感情演技について褒めてらしゃいましたね。
”涙をたたえる””涙が浮かぶ”など様々なト書きがあったのに上手く表現していたんですと。
”浮かぶ”が一番難しかったです。ハハハ。。正直、ト書きが一番負担になります。
今回は特にト書きが詳しくてどのように表現すべきかとても悩みました。
例えばセリフが三行なのに、三行全部にト書きが付いていたらとても大変です。
セリフを言っている途中で、突然ちょうど心に刺さり涙が出ることがあるじゃないですか。
でも、作家が作品中セリフの感じで、どのくだりで涙が出ればもっといいかという事を考えて
書いて下さっているので最大限にト書き通りに表現しようと努力をしました。
でも上手くできないものですね(笑)
-涙を溜めなければならない時は、どんなことを考えながら集中しますか?
ただそのセリフや、相手が言ったセリフを考えます。演技しながら、他のことは考えたことはないですね。泣く演技はとても大変です。今回は、たくさん泣きました。あまりにも、あまりにも多くて。なので台本をもらった時に泣くシーンがないと正直ちょっと嬉しかったです。
泣くシーンはセリフを覚えるより負担になります。体力的にも。いっそセリフが多いほうがいいです。
でも実際にセリフが多いと、それはそれでまた”おぉ”ってなってしまうんですけどね。。(笑)
-映画やドラマを見て泣いたりしますか?
いつも僕が悲しいのを見て泣く時は、朝なんです。8時頃?寝て早く起きた時とか、寝ていない時は部屋のドアを閉めてベットに横になって映画やドラマを見ます。
すごく悲しいことなのに泣かない時があるし、何もないのに泣く時もあります。
できるだけ一人で考えて一人で見るタイプです。自宅で誰も知られずに。。母さんにも知られずに。。
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お弁当を泣きながら食べているユチョンが、とても素直でまっすぐなハンジョンウの姿を見せてよいドラマでしたね。
涙を流さないで泣くユチョンの演技を見たいです。絶対きれいな姿だと思います。