『7つの海を照らす星』
こういう子供が被害者の話ってもう無理なんだけど、読み始めてから気がついても遅いので最後まで読んだ。
最後の話で全部きれいにまとまっていく感があるし、一応賞を受賞した作品らしいのだけど、やっぱり読後感は良くない。
うまくできてるなとは思ったけどね。
『コンビニ人間』
ついに手元に届いた村田沙耶香の芥川賞受賞作。
一気に読んだ。
人をちゃんと書ける人って本当に本当にどうやって日常生活を送っているんだろうと思う。
何かを感じたときに、例えば原稿用紙に書いたら10枚分になるようなことを瞬時に全部身体で感じているんだろうか。
人のことを観察しながら感覚で自分の中に落とし込んでいくんだろうか、それとも感覚を頭で分析しながら落とし込んでいくんだろうか。
こんなことを考えている時点で自分てなんて薄っぺらいんだろうって思うけど、不思議でならない。