『非婚ですが、それが何か』
これ、すっっっっっっっっっっっごい面白い…て私だけかも知れないけど。
非婚について、二人の社会学者が真面目に様々なエビデンスを用いながら対談するだけなんだけど、頷きながら読んだ。
腐女子、ヲタク、壁ドン、シングルマザー、ひきこもり、パラサイトシングル、実際にあった事件等、いろんなところから非婚に関する情報を引っ張ってくる。
でもね確かに、「女に社会進出しろ」でも「子供を産んで出生率を上げろ」って、女子に求めすぎだよね。
だったら男は何をしてくれるのかって。
家事はしないし育児もしないし、なんなら自分のこともしないし、結局タネを提供するだけじゃん。
だったら私、前々から言っていたように婚姻制度なんてなくなったらいいと思うんですよ。
女も男も関係なく、個人としてみんな自立した人生を送ればいい。
その中で、子供を産める選択もできる制度を社会が作ればいい。
婚姻制度がなくなったら男の動物化が止まらなくなって自由にタネをまき散らすってことも(容易に)想像できるけど、そこも厳しく管理する制度とか作ったらいいんだよ、厚生労働省と警視庁が連携するとかして。
女は選ばれる性だから、自己承認のために結婚を求める女も多い。
会社で話していてもそう思う。
なんであんなにみんな結婚結婚って言うんだろう。
結婚結婚言ってる時間をもっと有意義なものに使ったらいいのにってすごく思う。
日本社会の制度がもっと性差関係なく個人を尊重したものに変わればいいのに。
それで、社会に出ました、自立しました、子供を産みたいんですがっていう人のために結婚しなくても子供を作れる制度があったらどうだろう。
そもそも選ばれた人しか出産できないの。
なんなら自己承認をそこに持ってくるっていう。
子供を産みたいから社会に出るの働くのキャリアを積むの自立するの~っていう女を増やす。
まー非難ゴーゴーだろうね、自分で今書いていてもそう思う。
生まれてくる子供も微妙な気持ちになるだろうよ。
でも、婚姻制度ってもはや古すぎて社会に合ってないと思う。
だから私は自分の子供に結婚しろなんて話はしないし、孫が見たいなんて絶対言わないし、なんなら「結婚出産したかったら貯金1,000万貯めてから言いな」くらい言ってしまいそう。
婚姻制度なんてうっかり体験するだけで契約期間に稼いだ財産の半分持っていかれるんだから、時間とお金を無駄にしないためにも契約解消したいと思ったときにさっさと解消できる財力を手元に残しておくのは必須。
結婚はリスクが高いって本書で言っているけど、わざわざそんなリスクに手を出してまで得られるものってそんなに価値があるのか。
周囲に流されて「結婚したい」「子供欲しい」って口先だけ女子ぶって本質を全然わかっていなかった自分は本当にバカだなと思う。
オリンピックイヤーに合わせて何度でも読み返したいこの本。
しかし今よく見たら今日の運勢に「感情的に物を言うな」と書いてある。