『砂漠』
『ゴールデン・スランバー』
『魔王』
実は、10年以上前に『死神の精度』を読んでから意図的に伊坂幸太郎を避けていた。
(あ、でも『ゴールデン・スランバー』は映画化した頃に一度読んでいる。)
『死神の精度』はとても素敵で切ない話だし、あの本から醸し出される空気感は心地良くて好きなんだけれど、私にはもっと他に読むべき本があるような気がして伊坂幸太郎は老後に時間ができたら読もうと思っていた。
しかし先日たまたま図書館で手にとって読んだ『3652』(伊坂幸太郎のエッセイ集)を読んで、これらを今すぐ読まなければ勿体無いと思い直し、即図書館で予約をした。
結果、とても面白かった。
小学生でももう少し頭を使った感想を言うと思うけど、とにかく面白かった。
直近で読んだのが『魔王』なんだけど、これなんて『リング』に匹敵するほどの恐怖の物語のような気がした。
でもこの恐怖は映像化したら絶対に伝わらない文字だからこその恐怖で、読み終わった後のモヤモヤをなんとか解消するために「考えろ考えろ」とブツブツ言ってしまう自分がなおさら怖かった。
伊坂幸太郎はどんなに小さいこともちゃんと考える人なのかな。
「まあいいか」とか「もういいよ」とか思わないでしっかり向き合う人なのかな。
本を読んだだけで作者のことなんてわかるはずもないけど、何かを創造できる人って何か言いたいことがある人なんだと思う。
はい酔っ払ってきたのでざっくり。
私もちゃんと頭を使おう。