ブレイブ・ストーリー (下) (角川文庫)/宮部 みゆき 』がようやく読み終わった!
なかなか下巻にめぐり合えなかったので、途中で『チーム・バチスタの栄光/海堂 尊 』に浮気し、『Harry Potter and the Deathly Hallows』にも手を出しつつ、最終的に風邪をひいたから。
気の毒なハリーくん、もう2週間も部屋の中で新聞を読みっぱなしのまま話が進んでない状態…。 そろそろ目が疲れて充血してるんじゃないかな。

で、この『ブレイブ・ストーリー』、すっごく面白かった!!
ちょっと気弱な少年の冒険ファンタジーだと思って最初は読んでたんだけど、だんだん引き込まれていって途中からは私も旅をしている気分になっていた。
たぶん、人物の背景や、その舞台の歴史がしっかり描かれているので、違和感なく入り込みやすいのかな。
スケールの大きい話だと読み進むにつれて疲れてくることがあるけど、これは旅を通して主人公の想いや迷いが細かく揺れていて、感情移入しまくり。しかも本を読んでいるはずなのに、その場に一緒にいて登場人物と同じものを見ているような不思議な感覚になるくらい、景色が目の前に広がるの。
登場人物がこれまたみんな魅力的なんだなー。遠い目。

宮部みゆきのすごいところって、無駄がないところだと思う。
文字一つ一つが全部、その世界に必要なものなの。
たまに、すっごい夢中になって本を読んでたのに、登場人物の些細な一言とか文末の最後の1文字で、一気に現実に引き戻されることってない?
これって、一流ピッチャーに豪速ストレートをデッドボールされたくらいの衝撃だよね、たぶん。
実際にデッドボール当たったことはないけどさ。
でも、私は宮部みゆきから文字のデッドボールをくらったことはない。
だから大好き!
ますます大好き!!

そんなわけで、アニメ化された映画『ブレイブ ストーリー(1枚組) 』をレンタルしたんだけど、こちらはかなり………な作品。