どうしてもヤキイモが食べたくなったので、スーパーに買いに行った。
そこのヤキイモは、赤外線か何か焼き芋がよりいっそうおいしく焼けるようなすごい調理器を使っているらしく大人気である。
今日も焼きたてのヤキイモがずら~っと並んでいたのだが、そのヤキイモに手を伸ばした瞬間、知らないおばさんがサッと私の方に寄ってきた。
「あなた、ヤキイモよく買うの?」
「いえ、たまにです」
「そう、おいしいヤキイモの見分け方教えてくれない?」
「それは私も知りたいぐらいです」
と、そこにまた別の知らないおばさんがサッと寄ってきた。
「おいしいヤキイモの見分け方ってあるの?」
「いや、私は知らないんですが、どうしたらいいんでしょう」
「見た目よ、見た目。ゴツゴツしてて色のいいやつ。あなたが手に持ってるやつ、すごくいいじゃない?」
「そうですか??」
そうして、見知らぬおばさんからお墨付きをもらったヤキイモ。
確かにおいしかった!!
でも、あのスーパーで買ったヤキイモでハズレたことは一度もない。