祖母が禁煙する、と言い出した。


祖母の住んでいるマンションのベランダから火がついたままのタバコが投げ捨てられる、という危険なポイ捨てが多発していて、 よくよく聞いてみると、ポイ捨てされているタバコの銘柄が、祖母の吸っているタバコと同じもののようなのだ。

祖母は、自分がやっているのではない!という意味と、ポイ捨て反対の意味を込めて、禁煙するという。


だがしかし、今年に入って祖母が禁煙宣言をしたのは4回目。

これまで祖母が禁煙に失敗すると、今度はおばさんが気合を入れて禁煙宣言をする…という繰り返し。

両者ともに、禁煙が10日以上続いたためしはない。


しかし5月におばさんが禁煙期間中に1日1キロの割合で太っていくという悲劇的な禁煙をし、例によって失敗に終わってからは、誰も禁煙宣言をしなくなっていた。


禁煙宣言は、ダイエット宣言と一緒で、趣味みたいなものかと、今回も祖母を温かく見守ろうと思う。