大学卒業以来の、長電話ブームである。


大学生の頃は、どこの大学も授業時間は似たようなものだし、アルバイトも限られていたので、電話のタイミングを読むことができた。

しかし社会人になってからはバラバラでよくわからない。

勝手に電話をしておきながら、「今、ちょっと忙しいからごめん。」と言われるのがイヤな私は、電話からメール派になった。


ところが最近、今さらだけど、長電話をするための解決法に気が付いた。


「いま、ひま?」


…と、メールで相手の様子を伺ってから電話をすればいいのだ。

嗚呼、今までこんなに簡単なことに気が付かなかったなんて、私のバカ。


そんなわけで、久しぶりに友達と長電話。


「そっかぁ…」

「そっかぁ…」


相槌を打っているわけではない。

私の口癖である。


電話でひとしきり盛り上がった後、ふと訪れる沈黙。

喫茶店で話しているときで言うと、たぶんお互いにお茶を飲んで、次の話に備えて喉の調子を整える時間。


この沈黙の間に、「そっかぁ…」と言っている自分がとても気になる。

何に対して「そっかぁ…」と頷いているのだろう。

そして、これに対してなぜか、「そうなんだよねぇ…」と言う人が多い。

「そうなんだよねぇ…」って、何がどうなんだろう、と自問自答。


気になって仕方がないので、この「そっかぁ…」をやめようと思っている。