ホンジュラスに1年以上も住んでいながら…
まだ「メリエンダ」の紹介をしていなかったと思います(^_^;)
ということで、今日はメリエンダの紹介!
メリエンダは、おやつの時間として知られています。
7:30am~学校が始まって、45分の授業が2つあり(1時間目、2時間目)、9am~の20分間休憩の時におやつを食べるというもの。
家からおやつを持ってくる子もいれば、校内にある売店でおやつを買う児童も。。。
学校におやつを持って来てもいいこと、校内に売店があること、に最初はびっくりしてしまいました。それと同時に、そういうことが許されてるから、校内のあちこちにお菓子のおこぼれを狙った野良犬がわんさかやって来たり、お菓子の袋(ゴミ)が落ちていたり、授業中についつい食べしまう児童(あるいは先生までも)がいるんだよ!と嘆きたくなったのですヽ(;´Д`)ノ
でも、このメリエンダ制度。そういう問題をかかえながらも(イヤ、問題だと思ってるのは校内で私だけだろう…焦)、大切な制度なんだなぁと思ってきました。
みなさん、WFPってご存知ですか?
WFPとは、United Nations World Food Programme の略。
日本名:国際連合世界食糧計画。
Wikipediaによると、食糧欠乏国への食糧援助と天災などの被災国に対して、緊急援助を施し、経済・社会の開発を促進する国際連合の機関、、、だそうです。
実はホンジュラスは、いや、国全体のことは正直よく分からないけど、私の活動校は、このWFPの援助を受けています。
●地区教育事務所に、WFPから届けられた支援物資がいったん保管されます。
WFPって書いてありますよね?↓
●校長が自分の車(トラック)を使って、ある程度の量を学校に持ち帰ります。
それらを、学校の食糧保管庫に移動し、
●各クラスの担任がビニール袋に入れてクラスへ持って帰ります。
フリホーレス(小豆)も支援物資の1つだったりする。
●そして担任が保護者を当番制にして、これらの食糧を使って子どもたちの朝ごはんを作ってきてもらう、という風にしています。
その当番にあたっている家庭の子どもは、ある程度の量の支援物資を家に持ち帰り、
●保護者は何かしらのものを作って、メリエンダの時間に朝ごはんとして持って来ます。
●9amにやっと朝ごはんにありつけるのです。
この日のメニューはパスタ、トルティーヤ、ジュース。
学校から支給された材料以外の物を必要とする場合(今回の場合、パスタとジュース!)、自腹を切ることになります。だからこの当番に当たるとお金がかかってしまう…と不満をもらす家族がいたり、仕事があって学校に行くことができない(代わりの人を探すこともできない)、と言って学校に来なかったり…(そうすると、児童は朝ごはんナシ!)という問題もあり、なかなか大変です。
家が貧しくて、ちゃんとご飯を食べられない子どものために設けられているこの制度。だからメリエンダはただのおやつタイムではなく、児童が唯一しっかり食べられるかもしれない食事の時間なのです。中には、この朝ごはん(メリエンダ)のために、病気になっても学校に来る児童がいるくらい…。
教育も大切だけど、たぶん教育を受けるためにはその前提として食糧、水、安全、などの生きるために必要な根本的な所が保障されていないとダメなんだろなぁと感じたのでした。
それにしても、メリエンダがない日(当番になっている親が来ない時…)は、子どもたちが可哀そうだなぁ…と思います。
ゆーころすけ