コロナの連日の報道で、伝えることの難しさや、逆に、「本当」(真実) に近い情報を得ることの難しさも、あらためて、考えたりしていました。

スマホ一つで、紙媒体だけだった頃の何百倍もの情報を手に入れられる時代になりました。SNSで、自由に発信でき、しかもどんな風にでも表現できる今、もし、真実があるとした時、それをそのまま伝えることは、むずかしいことなんだと思います。多くの情報は、背後にある大きなものの一部で、また、いつでもその瞬間の情報です。

テレビやインターネットで飛び交うコロナのこと。急ピッチで研究者がワクチン製造を進めてくださっている一方で、専門家の方々の発信も、今ある情報から分析や想定しての発信です。色々な考え方が出て当然かもしれません。
情報を得る側からは、脅かしすぎるという意見や、危機管理の上からだとこの程度でないとという考え方、また、個人的には、病気がある方などは毎日が心配で全ての情報から目が離せないのはよくわかります。ご家族の年齢などにも大きく受け止め方の違いがあるように感じます。

あらためて、多くの人に、正しい情報を伝えることや、真実を伝えることは、こんな便利な時代であっても、完璧にはできないものなんだと思います。数字ならはっきる示せるといえ、とりまく状況その全て伝えられないと、結局はその真実ではありません。

 文字や写真、映像で、無限の情報を得られる今でも、人が生きていく上では、細かな個人の「感覚」「判断」が必要不可欠なのだと思います。

山本ゆう子