厳しい息子の将来 | ユース・サポート・センター友懇塾

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相談活動や,日々の思いを代表者井内が日記を書いています。

深夜
PCに向かって仕事をしていると
携帯電話の電話が鳴った
画面を見ると昨年相談があった母親からだった
どうにか中学校を卒業することができた
高校は専門学校に行くことになったという
しかし
学校は殆ど行かず
先生が高校進学の相談にも乗れないと言われ
就職も自分で探すようにと少年を突きっぱなした
母親は子どもの夢をかなえようと
なけなしのお金で入学金を支払ったまではいい
生活態度や母親に対する暴言はますますひどくなる
学校も行くか行かないかは行ってみなければという
子どもの要求に最後には根負けしてしまう母親
父親は息子に厳しく当たるので全く話が出来ていない
両親も離婚を考えているという
息子のわがままを可哀そうだとつい負けてしまう
厳しくダメなものはダメだと言えない母親
息子の甘えの構造が
母親の良かれと思ってやってあげたことが
あだとなって今にある
息子に負けない強い母親になるために
指導することとなるが
心配なのは
こうした問題に父親の姿が全く見えてこないことだ
昨年から相談を受けているが
父親はいまだ私の前に出てこない
多くの人にこうした人間模様もあることを
知ってもらいたいと思い
公にしたいがそれもかなわない
せめて幸せな家庭生活を過ごしている方は
社会の日陰で苦労している人が
ものすごい数で増えていることを知ってほしい
人間の幸せは 豊かな経済ではない
豊かな心と優しさのある人間社会だということを
知ってほしいと思う
自分勝手な言動で相手のことを考えられない
一歩引いた人間が少しでも多くなるように
と願うのは私だけだろうか