20年前に自分の体にあったスポーツ自転車を作った
倉庫の中を掃除していたら
ほこりまみれになった、倉庫の隅に隠れるように
懐かしい友達がやっと会いに来てくれたかと
自転車が私に語りかけてきた
恋人に会うような気持ちでドロップハンドル
にそ~と手を添えてみると
油が切れて寂しそうな音を立てている
さすがにタイヤはひびが入って使えないが
その他は、油が切れているが寂(錆)一つない
表に出し、一日かけて磨き上げた
タイヤとチューブは新品に取り換えた
20年ぶりに会った懐かしいわが子をいたわるように
サドルにまたがって早速試乗してみた
すがすがしい風が若い時のサイクリストを思い出させる
20年ぶりに日の目を見た愛車は
眩しい太陽の光を浴びて喜び勇んでいるようだった
どこか遠くに連れて行ってくれとせがんでいるようだ
体力は落ちたが、我が自転車は若い時の元気さそのままだ
私が久しぶりに過去を懐かしんだ休日でもあった
次の休日が来たら九十九里の浜辺を思い切り走りたい
久しぶりに自転車とデートだな?