9/12は、

和楽器バンド 8th Anniversary Japan Tour ∞ - Infinity -

岐阜公演でした。

現在は完全予約制でお店を開いています。
私の和傘の制作を手がけてくださっている 
和傘職人 #河合幹子 (左)さんと、 #和傘CASA の河口さん(右)と共に。

河合幹子さんのデザインは、とても新しくもあり、豊かな発想に溢れています。
彼女のブランドは仐日和といいます。

私は、幼い頃から剣詩舞という舞をやっており、和楽器バンドのライブでも結成当初から和傘を使用したパフォーマンスもさせて頂いております。
持った人を美しく輝かせて魅せてくれる和傘。
誰もが持つだけで所作まで変わる感覚にもなると思います。

そんな和傘は、部品ごとに職人さんたちがいらっしゃり、長い工程と時間をへてようやく1本出来上がります。
和傘作りは大きく分けて18くらいの工程があり、さらにその中で細分化された作業があり、出来上がるまでには100近い工程になるそうです。
今やどの工程の職人も後継者不足に直面しており、ひと工程に1人、2人しかいらっしゃらずといった状況だという事を皆様ご存知でしょうか。

例えば和傘の「ろくろ」という部分。
↓↓↓




このパーツを作る職人さんが、現在最後の1人でご高齢とのことです。



現在では従業者、特に傘骨・ロクロ職人が減少・高齢化して、岐阜さらには日本の和傘づくりが危機に瀕しています。


 

写真の通り、ろくろには細かい切込みと穴が開けられており、そこに和傘の骨を1本1本 糸で通して繋げていくことによって、開閉できる構造になっています。
他の材料では替えが利かない部品だったり、その方しか作れなかったりし、携わる職人さんは唯一無二の貴重な存在となっています。
職人希望の若手の後進の育成にも時間は要します。

ところで和傘は、日常使いもできる事をご存知でしたでしょうか!
是非この記事をご覧になってみてくださいおねがい
これだけ時間がかかり人手がいるけれど、和傘1本の価値が昔のままではいけない、というお話などもNPO法人の方よりお聞きしました。
高いと感じるか否かは人それぞれだと思いますが、納得でありました。
そして需要と供給のバランスは大切ですね。
まず使いたい方がいなければ、多くは作れませんし、使いたい方が沢山いたとしても職人さんが足らなければ量産はできない…。

伝統技術というものは、1度絶えてしまうと取り戻すのがとても大変であり、物によっては二度と取り戻すことが出来ないとも言われています。


さて、河合さんと河口さん今回和楽器バンド岐阜公演も観に来てくださいました。

https://twitter.com/wagasacasa/status/1437567790374809601?s=21

 

 このような状況である事を少しでも多くの皆様に知っていただくキッカケになればと、
和楽器バンドはライブを通して「たる募金」と名付けた募金活動を行っております。
今回で第3弾となります。
(第1弾三味線、第2弾箏でした。)
何卒、よろしくお願い致します。

私も知らない事が沢山あり、少しずつ知識を得ているところですので、情報が古かったり間違っていたりしたら申し訳ありません。
直接職人さんや関係者の方々にお話をお伺いしながらブログを書かせていただきましたので、大きくは間違えていないと思います。
まずは、
〇こんな状況らしいよーと、身近な人と話をしてみたり
〇SNSに何気なくつぶやいてみたり

そんな一人一人の積み重ねが、今の時代は大きな力になる気がしたので、微力ながら記事を書かせていただきました。

伝統を「守る」ということは、昔の形を変えずに受継ぐだけではなく、時代に合わせて進化しながら続ける事だと思うのでした。
自分お気に入りのオシャレな和傘は、私を日照りの日も、雨の日も楽しい気分にさせてくれます。




コロナ対策を丁寧に丁寧にしながら歩みを進めることを決めたチーム。
そしてそのセンターとしての役割を担う自身の生きる道…。
私自身正直な気持ちを話すと、本当に日々不安で仕方ありません。

葛藤の中で公演に足をお運びいただけると決断してくださった方も、行かずに自粛する事と決断してくださった方も、そのどちらもが正解だと思っています。誰にも分からない明日を、良いものにする為に、良い今を一緒に作っていきたいと思うのです。


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