<詩の疑問続編>
なんと!今では信じられないエピソードですが、
とある女性週刊誌に届いたお手紙(クレーム)の
中に、「夏の思い出」を詩は・・・
「中田喜直先生の詩だ!!!」👀!!
・・・という指摘が寄せられた事があったそうです。
江間先生は著書の中で、
まだ中田喜直先生が作曲家だということをご存じ
ないどなたかが書いたお手紙なのでしょうけれど、
「そういう人にまで広く知られている歌ということは
やはり、しあわせな歌なのだと思う。」
「中田さんはこの話を聞いて『この次は、作曲は
江間さんということで・・・』とニヤニヤされる。」
・・・と記述されています。中田先生もお茶目な
御方なのですね😊
<シャクナゲ色って何色?>
江間先生が解説されているのではありませんが、
推測として、表現されたシャクナゲは、
「アズマシャクナゲ」・・・という、東北地方
から中部地方までの山地・亜高山体に分布する
品種ではないかと言われています。
薄紫色のお花なので、「夕焼けの赤い色」か、
「日が沈む黄昏時の空の色」を表していると
考えられるようです。
<レコード発売とみんなのうた>
NHK「ラジオ歌謡」で最初に歌唱されたのは、
作曲した中田喜直先生が希望された石井好子
さん。ピアノ伴奏は中田先生がされたそうです。
評判が良かったので、その年の年末に再放送
される曲にも選ばれた程ですが、石井好子さん
歌唱のレコードは発売されませんでした。残念💦
では、一番最初にレコード発売されたのは???
1954(昭和29)年6月発売されたもの。歌唱は
「藤山一郎さん」でした☆
その音源は入手したのですが、藤山一郎さんの歌唱
は1番のみで、2番はコーラスとなっています。
その後、1962(昭和37)年8月ー9月には、NHK
「みんなのうた」で放送されました。歌唱は、
「高木淑子さんとヴォ―チェ・アンジェリカの皆様」。
こうして、更に多くの国民に愛唱されるようになり、
人気曲に。ラジオ歌謡で誕生した「夏の思い出」は、
「中学校学習指導要領」において、日本で
「長く歌われ親しまれている歌曲」の1つとして挙げられ
ている為、「歌曲」として紹介されております。
音楽の教科書にも掲載され、幅広い世代に親しまれる
夏の代表曲の1つとなっています。
本当に爽やかで、涼しげで、「夢心地」のような、美しい
歌の世界。素敵な日本の宝物「夏の思い出」に感謝✨
ではでは・・・